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すごく緊張しました。普段は自分の出た映画を試写で見るときはそれほど緊張しない方なのですが、今回はずっと肩に力が入っていたので、まだちゃんと見れていない感じはありつつもとても感動しました。それは自分が出たことへの感動ではなくて、映画自体を受け止められたという感じでした。今後ブルーレイやDVDが出て、配信でも見られるようになるかもしれませんが、映画館の音環境の中で立体的に音楽を楽しめるという点では、これは映画館で見るべき作品だと思いました。第1作目よりパワーアップしており、本当に画面の美しさにため息が出て、鳥肌が立ち、きれいなものを見ているなと感じました。
モアナ役の屋比久(知奈)さんの声もソプラノの管楽器みたいな声で、真っすぐ届く部分もあるし、劇場ごと体が鳴るような感覚があって心地よかったです。そこに自分の声も乗っているわけですから感動しました。特に「最高の世界」という三重奏で歌う曲は、最初に届いた時はびっくりするぐらい難しい曲でしたが、完成作で聞いてみると すごく感動し、歌ってみたくなる楽曲だと改めて思ったので、ぜひいろんな人に歌ってほしいと思いました。そして、「最高の世界」を歌う日本版声優の一員になれてすごく光栄だと感じました。
僕は『メリー・ポピンズ』(64)を見たのがきっかけでこの業界に入りました。幼稚園の頃に昼寝の時間に見ていたらすごくハマり、家でもビデオで見るようになりました。特に屋根の上でタップダンスを踊るシーンに影響を受けて、タップダンスを習い始めました。それが小学1年生の時です。そのダンススクールの中に小さな事務所があったので、ダンスの延長線の習い事みたいな感覚で書類を出してみたところ受かり今に至っています。なので『メリー・ポビンズ』がなかったら、今の僕の志はなく、ここにもいないし、こうしてディズニー作品に携わることもなかったので、本当にディズニー作品に影響を受けたんだなと感じます。
ディック・バン・ダイクさんには影響を受けました。小さい頃は、俳優さんとしてではなく、バートというキャラクターとしてしか見ていなかったのですが、大人になり、あの方が残した功績と偉大さを知って、改めて、歌ったり踊ったり、ああいう風になりたいと思いました。ミュージカルでも活躍されて、映画界に行った方だったので、そういう経歴にも影響を受け、自分なりにあの方から影響を受けて今ここにいるんだなと感じます。
前作に比べて映像美も音楽もかなりパワーアップしています。さらに僕が演じたモニも含めた新しい仲間が加わったことによって、仲間同士で息を合わせることの大変さや、仲間がいるからこそ高いハードルも乗り越えられるというメッセージも受け取ってもらえると思うので、ぜひ仲間がいるからこその楽しい歌や仲間の温かさをこの映画から感じてほしいと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)

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