エンターテインメント・ウェブマガジン
全部です。この舞台では冒頭だけを描いていますが、エルヴィンの行動原理や人間性というものは、原作を最後まで見た上で作り上げていきたいと思って演じました。謎がたくさんあって、段々とその謎が解明され、たくさんの考察が生まれるというのが「進撃の巨人」の魅力だと思いますが、エルヴィンについても物語が進むことで解明されていくことがたくさんあります。つまり、エルヴィンが胸に秘めている思いをファンの方たちは知っているわけです。このミュージカルでは、物語上、そうしたエルヴィンの思いは表面には出ていないでしょうが、全てを踏襲して演じたいと思いましたし、そうするべきだと思って演じました。
演技プランは変えないようにしようと思っています。初演時に、これ以上ないくらい研究できている自負があるので、演技プランに関しては変えないことがエルヴィンに対する敬意だと思っています。ただ、よりカリスマ性や威厳、説得力をつけるための体作りをしていきたいです。また、アニメの(エルヴィン役の声優の)小野大輔さんのような深い、威厳のある、渋い声を出せるように特訓して、近づけていけたらと思います。
「進撃の巨人」は、壁の中に全ての人類が集まった、人種の入り混じった世界を舞台としています。なので、さまざまな人種の人間が登場するのですが、物語の中ではとても“ジャパンソウル”を感じるんですよ。幕末に自分たちの力で世界を変えていくんだという熱い思いを持っていた志士に通じる大和魂を感じます。そういう意味で、日本人にしか作れない物語だという思いもあります。ニューヨークは、エンターテインメントでは世界トップの場所です。ですが、この「進撃の巨人」-the Musical-に関しては、僕たちが世界で一番、この作品を表現できるチームだと思っています。ニューヨークのお客さんや世界中の「進撃の巨人」ファンの方々、そしてニューヨークにいらっしゃる日本人の皆さんにお届けできるのが楽しみです。
ステージに上がるという意味では、日本でもニューヨークでも変わりません。まして、今回は日本語で日本人のキャストの皆さんと一緒に上演するわけですから。ただ、通訳ができるので、そこは役立つかな(笑)。英語があまり得意ではないというスタッフやキャストの方もいらっしゃると思うので、そういう点でのケアを率先してやりたいと思っています。この公演を行うニューヨークシティセンターの周りは、僕がずっと滞在していたところなので土地勘もありますし、僕にとっては慣れた環境です。きっとキャスト、スタッフの皆さんは見知らぬ土地で、ストレスも感じると思いますので、できるケアをしていけたらと思います。
初演はおかげさまで大好評いただきまして、見られなかったというお声もたくさんいただきました。今回こそは悔いなきよう、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。まずはニューヨーク公演からスタートしますが、ニューヨークでの経験がきっと大きなものになって、さらに成長できるのではないかと思います。そうした壮大な経験を経て、東京、大阪公演ではよりパワーアップしたものをお届けできると思います。世界最高峰の「進撃の巨人」-the Musical-の世界に没入しに劇場にいらしていただけたら幸いです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
「進撃の巨人」-the Musical-は、10月11日~13日にニューヨークシティセンター、12月13日~22日に都内・TOKYO DOME CITY HALL、2025年1月11日~13日に大阪・オリックス劇場で上演。
(キャラビジュアル&メインビジュアル)
「進撃の巨人」-the Musical- (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」-the Musical-製作委員会2024
ドラマ2024年9月28日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。9月22日に放送された第三十六回「待ち望まれた日」では、ついに一条天皇(塩野瑛久)と心を通わせた中宮・彰子(見上愛)の懐妊・出産と、主人公のまひろ(吉高由里子)から漢詩を学ぶ彰子の姿が描かれた。 … 続きを読む
ドラマ2024年9月28日
-なるほど。 しかも、仲間を大事にして、絶対に裏切らないんです。高校時代の結のギャル仲間が、その後もたびたび登場しますが、いつまでも関係が変わらなくて。同窓会でも、いつも同じ話で笑い合っている様子が、青春そのものだなと。おかげで、日に日に … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年9月27日
-今作では、初共演の方も多いそうですが、咲妃さんが普段、初共演の方とどのようにして距離を縮めていますか。 舞台のお仕事に関わらずですが、初めてお目にかかる方とお話しさせていただく時、私が初めてということは、お相手の方も初めてで、状況は一緒 … 続きを読む
映画2024年9月27日
『ビートルジュース ビートルジュース』(9月27日公開) 死後の世界で「人間怖がらせ屋」を営む推定年齢600歳のビートルジュース(マイケル・キートン)は、かつて結婚を迫ったリディア(ウィノナ・ライダー)のことをいまだに忘れられずにいた。 … 続きを読む
映画2024年9月26日
-今回の吹き替えをしながら、苦労した点、楽しかった点、心掛けたことなどを。 山寺 一番苦労したのは全身吹き替えですけど(笑)。声の方ではもちろんビートルジュースは初めてだったので、どうやったら日本語吹き替え版を見に来るお客さんに楽しんでいた … 続きを読む