大野拓朗「普通のミュージカル以上にプレッシャーがあった」 「進撃の巨人」-the Musical-で再びエルヴィン役に挑む【インタビュー】

2024年9月28日 / 08:00

 コミックス累計発行部数1億4千万部を突破した、大人気漫画「進撃の巨人」を舞台化した、「進撃の巨人」-the Musical-。2023年の日本初演時は、その世界観を見事に再現したステージが大きな話題を呼んだ。そして2024年、再演が決定。10月11日からアメリカ・ニューヨークで初の海外公演が行われ、12月13日から東京、2025年1月11日から大阪での日本凱旋公演も発表されている。初演から引き続き、エルヴィン・スミスを演じる大野拓朗に本作への意気込みや役作りについて聞いた。

「進撃の巨人」-the Musical- (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」-the Musical-製作委員会2024

-初演は圧倒的な完成度で大きな話題を集めましたが、手応えは感じましたか。

 ものすごく感じました。初日が開けてすぐに「とんでもないものを見てしまった」という感想をたくさんいただいて、まさに大旋風を巻き起こしたのを目の当たりにしました。

-その手応えは、稽古中から感じていたものですか。

 正直なところ、稽古中は僕にはまだ分からなかったです。僕にとって2.5次元ミュージカル自体、初めての挑戦でしたし、お客さんがどういう反応をされるのかも分からなかったんですよ。原作のファンがいて、それぞれのキャラクターにファンがいて、ファンの皆さんそれぞれの中に出来上がっているキャラクター像があるので、そのキャラクター像から少しでも外れてしまうと、違うと思われてしまうのかもしれない。そうしたら楽しんでいただけないのではないかと思っていたので、初日が開けるまではすごく不安でしたし、皆さんに認めていただけるだろうかという怖さがありました。

-役作りも大野さんがこれまでご出演されてきたブロードウェイミュージカルやオリジナル作品とはまた違うところがありましたか。

 台本だけでなく、スマホと向き合って役作りしました(笑)。アニメを見て、改めて単行本を読み、作品の考察を読んで作り上げていきました。普段は、「なんでこのせりふを言うんだろう」と考えながら、台本を読み込んでいくのですが、それよりもこの作品ではキャラクターの深堀りに多くの時間を割いたように思います。

-演じる上では、どんなところを意識されましたか。

 エルヴィンは調査兵団の団長として圧倒的なカリスマと説得力がなければいけないと思い、それをいかに出していくかが大きな課題でした。有無を言わせず、ただついていくしかなくなる。そうした強さをどうしたら出せるのかという研究をかなりしました。動き方や姿勢、声の出し方、表情の作り方をアニメからも学びました。僕は、元々原作が大好きでしたし、エルヴィンは大好きなキャラクターのうちの一人だったので、楽しみながら作っていったことを覚えています。

-かなり研究をしたということですが、例えば、ほかの作品で歴史上の人物を演じるときなどもその背景などを研究されるんですか。

 研究しますよ。ただ、歴史上の人物は実在する人物であっても、自分なりの解釈でその役を体現していけばいいと思っています。ですが、2.5次元ミュージカルの場合は違います。漫画でキャラクターの造形が描かれていて、そのキャラクターのしゃべる言葉遣いも示されていて、さらにこの作品はアニメもあるので、アニメでは例えば表情の変化などもより細かく具現化されています。ファンの皆さんの中にすでに確固たる人物像が映像としても残っているんです。それを3次元に描き出すことになるので、模倣に近いところはあるように思いますし、そうした難しさはあります。だからこそ、普通のミュージカル以上にプレッシャーがありました。初日が開けて、「本物のエルヴィンがいた」という声をたくさんいただけたときは本当にうれしかったです。

 
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