エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の物語は、いよいよ最終週を残すのみとなった。第1回から登場し、裁判官として法律の道を志す寅子の歩みを厳しくも温かく見守ってきたのが、第5代最高裁長官に就任した桂場等一郎だ。最終盤を迎えた今、桂場を演じる松山ケンイチが、役に込めた思いを語ってくれた。

(C)NHK
桂場のモチーフになった方は、剣道の経験があったそうなので、“武士の精神”を取り入れたいと思っていました。だからこそ、物事に対する厳格さには研ぎ澄まされたものがあり、“司法の独立”にもこだわり、ほんの少しでもブレるわけにはいかないと、自分を律しているのだろうと。僕自身にはそこまでの厳格さはなく、周りの常識やルールを受け入れつつ、その中で自分がどう幸せに生きるかを考えるタイプなので、まったく違います。ただ、桂場が団子好きなように、僕も甘いものは好きなので、そこは似ていますね。
桂場はある意味、仏頂面が基本で、自分の心情を語るわけでもありません。ただ、それをそのまま表現するだけでは、単なる“記号”になってしまいます。だから、仏頂面をどこまで崩し、どこまで芝居で“遊ぶ”ことができるのか、常に探っています。表情の代わりに、桂場の好物である団子や手など、他の部分で表現できることもたくさんあるので、いろんな表現に挑戦しています。
例えば団子も、桂場が食べようとすると、寅子に話しかけられることが多いのですが、そのとき、無視して食べてもいいのに、手を止めるわけです。それだけでも桂場の人間性は、見ている方になんとなく伝わりますよね。あるいは、「置く」ということも考えられますが、桂場はそれもしない。そうすると、団子を食べるのか、寅子の話を聞くのか、迷っている表現になるんです。そんなふうに、いろんな芝居を探ることができるので、とても勉強になりますし、それを許してくださる現場の皆さんにも感謝しています。

(C)NHK
ドラマ2026年4月3日
現代医療のセーフティーネットというべき療養病棟を舞台にした沖田×華のコミックを原作に、死を迎える人が最後に出会う人=看護師の目線で死と生を描いた「お別れホスピタル」。2024年に放送されたこのドラマの続編「お別れホスピタル2」が、4月4日 … 続きを読む
ドラマ2026年4月2日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。3月29日に放送された第12回「小谷城の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月2日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼太宰府天満宮で神道 … 続きを読む
映画2026年4月2日
NHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)で注目を集め、今年も続々と出演作が公開されるなど、今最も勢いのある若手俳優の1人・南沙良。さまざまな作品に意欲的に取り組んできた彼女が新たに挑んだのは、アクションの本場・香港との合作映画。 それが、 … 続きを読む
映画2026年4月2日
人生に退屈していた平凡な主婦が金(きん)の魅力にとりつかれ、100億円相当の金の茶わんを盗み出そうとする姿を描いたクライムコメディー『黄金泥棒』が4月3日から全国公開される。実在の事件から着想を得た本作で、主人公の主婦・美香子(田中麗奈) … 続きを読む