エンターテインメント・ウェブマガジン
コメディーはコメディーだと思ってやると笑えないということを教えていただきました。「コメディーの要素があるせりふを真面目に言ってみて。それが面白いんだよ」と。それはすごく勉強になりました。私はどうしても笑わせようとするので、そういうのが少し余計だったりもするんだなと気付きました。逆にコメディーっぽくしない方が笑えたりするんですよね。
私が今まで演じてきた役は、明るいものにしても暗いものにしても、すごく特徴があったんです。だから、会ったことがある誰かを参考にしているところがありました。「こんな人いたよな」という感じで、ちょっと物まねに近い形で芝居をするというか、役作りをする。そこに自分のスパイスを加えていく作業をしていきました。でも、小宮の場合は参考にする人がいなかったんです。なので、今回は不思議な感じで、何を考えているのか分からない。ちょっと怪しくもあるみたいに演じました。
文哉くんは、撮影中はすごく少年っぽい感じがして、かわいい男の子というイメージだったんです。でも、映画が終わってから、すごく色気が増して大人になったなと思いました。田中圭さんはムードメーカーです。圭さんがいると現場がすごく明るくなるし、お話がお上手だし、楽しいです。染谷さんは、すごく言葉選びが丁寧で、分からないことを教えてくれそうな、頼れる感じの方。それぞれキャラクターが違っていて楽しかったです。
役作りというか、役への寄り添い方が違ったかもしれないです。あまり考え過ぎずに演じたところはあるかもしれません。今までのようなアプローチの仕方だと多分ややこしくなるんです。この映画で私が演じた役って。もっと言いたいけれど、ネタバレになるので言えませんが(笑)。いろいろな役作りができて楽しくて、ワクワク感があったことが新しかったのかもしれないです。でも、いろいろやったことは言えないんですよね。だからもどかしいです。
この映画は、一度見ただけでは分からないと思います。隅々までじっくりと見て理解する。何度も見ることで面白さが増すと思います。こんなところにこんなヒントあったんだみたいに。何回も繰り返して見て、いろんなことに気付いて楽しんでほしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)
(C)2024「あの人が消えた」製作委員会
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む
映画2025年6月27日
-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む
映画2025年6月27日
『アスファルト・シティ』(6月27日公開) 犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。 ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む