中島健人、「SNSの誹謗中傷やネガティブなコメントはワクチンにもならない」【インタビュー】

2024年8月9日 / 14:45

 中島健人が主演するドラマ「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」が毎週金曜夜8時からテレ東で放送中だ。同名漫画を実写化した本作は、変わり者の主人公・保田理弁護士(中島)が「しょせん他人事」をモットーに、社会問題にも発展しているネット炎上やSNSトラブル案件を解決していくリーガルドラマ。

 3月末でグル-プを卒業した中島にとってソロ始動後、初出演ドラマとなる本作。中島がドラマの魅力や自身のSNSとの向き合い方、グル-プ卒業後の心境などを語ってくれた。

中島健人(C)「しょせん他人事ですから」製作委員会

-本作は中島さんにとってソロ始動後初のドラマ作品となりますが、心境はいかがですか。

 ソロになって1発目にふさわしい題材のドラマになったと思います。僕自身が今までいろんな言葉を受け止めてきたので、今このドラマをやることは自分としても深いメッセージを込めることができると思いました。この作品ではSNSで軽はずみに発信してしまった言葉が、言われた側の人たちにとって悲しい終わり方をしてしまう結末がたくさん描かれているので、視聴者の方にも、ぜひSNSと優しい関わり方をしていただけたらいいなと思います。

-制作会見では、「自分の経験がフルに生かせる作品になった」という言葉もありました。

 アイドルの中島健人、GEMNの中島健人、俳優の中島健人と、今自分のいろんな面を過ごしている中で、アイドルという立ち位置においては、言葉の柔らかい部分も尖った部分も、賛否を受け止めながら人生を歩まないといけないと思っています。僕自身が事務所に16年間所属して、それを背負いながら生きていく中で、賛否が起こらなかったときは、ほぼないんです。個人的には、この1年は僕がその賛否を深く濃く経験した1年だと思っているので、このドラマの脚本を読んだときに、今の自分にものすごく近い現状だと思いましたし、共感する部分が多くありました。

-中島さんが演じている新世代の弁護士・保田理の魅力をどんなところに感じますか。

 僕は物事に対して入れ込み過ぎたり、考え過ぎてしまう癖があるのですが、保田弁護士は「しょせん他人事じゃない?」と何事も考え過ぎず、フラットに接して、人生を生きていく方が楽しいでしょうという考えの持ち主です。“自分は自分”であり、手のひらの中のSNSの社会に惑わされずに、自分の人生を生き抜くことがいかに大事かということを教えてくれた役柄なので、僕にとっては、このタイミングで、この役にたどり着けたのは俳優としても転機だと思いますし、保田弁護士のようなドライでポップな性格は、芸能界という場所を生き抜くうえで必要なメンタルだと思うので、そういうところに魅力を感じています。

(c)「しょせん他人事ですから」製作委員会

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

安田章大「体験したことのない違和感を持ち帰ってくれたら」 アングラ演劇の旗手・唐十郎作品に関西弁で挑む『アリババ』『愛の乞食』【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月18日

 2024年に亡くなったアングラ演劇の旗手・唐十郎の初期作品『アリババ』『愛の乞食』が、全編関西弁で、8月31日から9月21日にかけて世田谷パブリックシアターで二作連続上演される。現実と幻想、現在と過去が溶け合うふたつの物語は、叙情的に紡が … 続きを読む

【映画コラム】7月前半『スーパーマン』『ストレンジ・ダーリン』『「桐島です」』『生きがい IKIGAI』

映画2025年7月18日

『スーパーマン』(7月11日公開)  1938年に発行されたコミックに始まり、何度も映画化されてきたアメコミヒーローの原点をジェームズ・ガン監督が新たに映画化。  いきなり、戦いに敗れ、傷だらけになったスーパーマン(デビッド・コレンスウェッ … 続きを読む

俳優デビュー25周年の上戸彩が15年ぶりの写真集を発売 台湾で幻想的な夜市でのロケから寝起き姿まで多彩な魅力満載

イベント2025年7月14日

 俳優デビュー25周年を迎えた上戸彩の写真集『Midday Reverie(ミッドデイ・リヴァリー)』(宝島社)が、7月10日に発売された。発売記念イベントが、7月12日(土)に大阪で、そして7月13日(日)に東京・紀伊国屋書店 新宿本店で … 続きを読む

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

 シリアルキラーの恐怖に包まれた街を舞台に、とある男女の出会いが予測不能な展開へと突き進んでいく様子を、時系列を巧みに交錯させた全6章の構成で描いたスリラー映画『ストレンジ・ダーリン』が7月11日から全国公開される。米映画批評サイトのロッテ … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

 2024年の元旦に発生した地震で甚大な被害を受け、さらに8カ月後の豪雨によって2度目の災害に見舞われた能登で、ボランティア活動に参加した宮本亞門監督が、復興支援を目的に製作したショートフィルム北陸能登復興支援映画『生きがい IKIGAI』 … 続きを読む

Willfriends

page top