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磯村勇斗(C)エンタメOVO
今回は「家族」について、深く考える機会になりました。俳優になる前は、当然のように「家族は血がつながっているもの」という認識でいましたが、いろんなことを見聞きする中で、血がつながらなくとも「家族」と呼べる形があることを知りました。この作品の演じ屋ファミリーもその一つです。彼らを家族として結び付けているのは、「(演じ屋ファミリーを本当の家族だと信じる)幼いセイルちゃんを守る」という共通の意識です。逆に今回の作品では、血のつながった家族に疑問を投げかける部分もあり、血のつながりが家族の絶対条件ではないんだなと、さらに強く感じるようになりました。
明るくポップなテイストの中に、社会問題を絡めた絶妙なバランス感覚が、「演じ屋」の魅力です。そういう問題を軽率に扱うわけにはいきませんが、あまり重くなりすぎても作風が変わってしまうので、演じる上ではそのバランスを忘れないように心掛けました。
社会的な問題については、俳優になる前から関心を持っていました。特にここ5年くらいは、世界でさまざまな事件が続いていることもあり、そういう関心がより強くなってきて。その点、社会派の作品に携わる機会をいただけることは、とてもありがたく思っています。この「演じ屋 Re:act」もそういう作品の一つで、大事なことがたくさん詰まっていると思うので、皆さんがさまざまな問題に関心を持つきっかけになってくれたらうれしいです。
多くの賞をいただき、率直にうれしい気持ちはあります。とはいえ、いずれも一緒に作りあげた監督やスタッフ、出演者の皆さんを代表していただいた賞だと思っています。だから、僕自身は浮かれることなく、さらに精進しなければ、とプレッシャーも感じています。同時に、難しい作品ほど、乗り越えるべき壁も大きいので、その点ではやりがいも感じているところです。
(取材・文・写真/井上健一)
連続ドラマW-30「演じ屋 Re:act」は、WOWOWで2024年5月24日(金)午後11時放送・配信スタート(全7話)

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