奈緒「『演じ屋』は自分のホームグラウンド」磯村勇斗とダブル主演を務めるヒューマンストーリーへの思い 連続ドラマW-30「演じ屋 Re:act」【インタビュー】

2024年5月24日 / 08:00

(C)エンタメOVO

-初心を大切にしているとのことですが、最初にお芝居を始めたきっかけは?

 私が地元の福岡の事務所に所属していたとき、ワークショップを受講する機会がありました。そこでモデルかお芝居、どちらかのコースを選択することになり、未経験だったお芝居に挑戦してみたら、わからないことだらけで。でもそれが、「面白い!もっと追求したい!」という気持ちにつながったんです。それまで、自分の中でこれほど胸を突き動かされるものに出合ったことはありませんでした。今もその気持ちは変わりませんし、お芝居をしている時間はすごくわくわくします。

-それから俳優の道へ進み、『演じ屋 reDESIGN』への出演はどのように?

 きっかけは、私がテレビドラマ「FINAL FANTASY XIV 光のお父さん」(17)に出演したことです。撮影は2日間だけでしたが、そのときの監督が、「演じ屋」シリーズを一貫して手掛けてきた野口(照夫)監督で。ちょうど『演じ屋 reDESIGN』に出演する役者を探していたらしく、打ち上げのとき、「お願いしたい役がある」とお声掛けいただきました。そのときのことは、今も鮮明に覚えています。まだ右も左もわからなかった私の「お芝居をしたい!」という心の声のようなものをすくい上げてくださって、本当に感謝しています。

-そういう一期一会の縁を大切にしてきたことが、現在の活躍につながっているのでしょうね。

 小さい頃から母にも「一期一会を大事にしなさい」と言われてきたので、ご縁は大切にするようにしています。それこそ、俳優の仕事は一期一会で、何度も出会う方もいれば、いくらお仕事をしても、出会えない人とはいつまでも出会えなかったりしますから。

-奈緒さんにとっての「演じ屋」の魅力とは?

 いろんな魅力のある作品ですが、私の好きな点を一つ挙げると、演じ屋ファミリーのみんなが、それぞれ人の痛みを知っていることです。だから、「お人好しではいけない」と境界線をはりつつも、みんな根本が情に熱く、困っている人たちを助ける選択をする。それは、現場自体が優しく温かい人たちの集まりで、そういう皆さんの人柄が作品ににじみ出ているからなんだろうなと。その温かさは「演じ屋」という作品にとって大切なものだと思っています。

-そういう大切な「演じ屋」を、今後も続けていきたいと?

 私1人でどうにかできるわけではありませんが、これからも「演じ屋」が続いてほしいという思いは強く持っています。アイカたちの今後も含め、いくらでも物語を広げられますし、いくらでも新しい仲間と出会える作品ですから。前作で磯村さんが加わってくださったときも、「演じ屋」の世界が広がってとても楽しかったですし。またうれしい再会ができたらいいなという期待も含め、これからも「演じ屋」が続いていくことを願っています。

(取材・文・写真/井上健一)

連続ドラマW-30「演じ屋 Re:act」は、WOWOWで2024年5月24日(金)午後11時放送・配信スタート(全7話)

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

井上祐貴「決して美しい人間関係を描いているわけではありませんが、リアルな描写が多いので、それが共感につながると思います」『男ともだち』【インタビュー】

映画2026年11月5日

-3人のキャラクターに共感はできましたか。  そのキャラクター全部に共感できるというのは、あまりないのですが、ポイントポイントでは、そりゃそうだよねって思う共感はありました。ただ、それは違うぞと思ったところもたくさんありました。 -神名役の … 続きを読む

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

-お話を伺っていると、参加した皆さんが一丸となって作り上げたすてきな現場だったことが感じられます。 相葉 原作・脚本の平山讓さんは、取材から含めて30年くらいこの作品と向き合っていますし、稲垣(壮洋)監督も何年もの時間をこの作品に費やしてい … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

page top