エンターテインメント・ウェブマガジン
(C)エンタメOVO
私が地元の福岡の事務所に所属していたとき、ワークショップを受講する機会がありました。そこでモデルかお芝居、どちらかのコースを選択することになり、未経験だったお芝居に挑戦してみたら、わからないことだらけで。でもそれが、「面白い!もっと追求したい!」という気持ちにつながったんです。それまで、自分の中でこれほど胸を突き動かされるものに出合ったことはありませんでした。今もその気持ちは変わりませんし、お芝居をしている時間はすごくわくわくします。
きっかけは、私がテレビドラマ「FINAL FANTASY XIV 光のお父さん」(17)に出演したことです。撮影は2日間だけでしたが、そのときの監督が、「演じ屋」シリーズを一貫して手掛けてきた野口(照夫)監督で。ちょうど『演じ屋 reDESIGN』に出演する役者を探していたらしく、打ち上げのとき、「お願いしたい役がある」とお声掛けいただきました。そのときのことは、今も鮮明に覚えています。まだ右も左もわからなかった私の「お芝居をしたい!」という心の声のようなものをすくい上げてくださって、本当に感謝しています。
小さい頃から母にも「一期一会を大事にしなさい」と言われてきたので、ご縁は大切にするようにしています。それこそ、俳優の仕事は一期一会で、何度も出会う方もいれば、いくらお仕事をしても、出会えない人とはいつまでも出会えなかったりしますから。
いろんな魅力のある作品ですが、私の好きな点を一つ挙げると、演じ屋ファミリーのみんなが、それぞれ人の痛みを知っていることです。だから、「お人好しではいけない」と境界線をはりつつも、みんな根本が情に熱く、困っている人たちを助ける選択をする。それは、現場自体が優しく温かい人たちの集まりで、そういう皆さんの人柄が作品ににじみ出ているからなんだろうなと。その温かさは「演じ屋」という作品にとって大切なものだと思っています。
私1人でどうにかできるわけではありませんが、これからも「演じ屋」が続いてほしいという思いは強く持っています。アイカたちの今後も含め、いくらでも物語を広げられますし、いくらでも新しい仲間と出会える作品ですから。前作で磯村さんが加わってくださったときも、「演じ屋」の世界が広がってとても楽しかったですし。またうれしい再会ができたらいいなという期待も含め、これからも「演じ屋」が続いていくことを願っています。
(取材・文・写真/井上健一)
連続ドラマW-30「演じ屋 Re:act」は、WOWOWで2024年5月24日(金)午後11時放送・配信スタート(全7話)
ドラマ2024年6月26日
-本作では、山下さんがプライベートでも親交が深い伊藤英明さんと田中圭さんが“友情出演”されました。撮影現場ではどんなお話をされましたか。 英明さんとは、以前一緒に共演させてもらっていたことを懐かしむ瞬間があったり、今英明さんがやっている作 … 続きを読む
映画2024年6月26日
-今、熊が街に出て来て話題になっていますが、その熊を獲物にするマタギを演じてみてどう感じましたか。 杉田 僕は、マタギについては今回現地で少し触れたぐらいなんですけど、熊の皮をお尻に敷くものにしたり、内臓を薬にしたり、肉はちゃんと食べて…。 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2024年6月26日
-ところで、5月25日には30歳の誕生日を迎えられました。ある意味では節目の年なのかなと思います。 節目だということはあまり意識はしていませんが、20代から30代になるのはやっぱり大きな変化だなと思います。そういう意味で、30歳を迎えられ … 続きを読む
ドラマ2024年6月23日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。6月16日に放送された第二十四回「忘れえぬ人」では、思いがけない藤原宣孝(佐々木蔵之介)からの求婚と宋人の周明(松下洸平)への思いの間で揺れる主人公まひろ(吉高由里子)を中心に、さまざまな人間模 … 続きを読む
映画2024年6月21日
『九十歳。何がめでたい』(6月21日公開) 数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子(草笛光子)は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言をして人付き合いも減り、鬱々(うつうつ)とした日々を過ごしていた。 そんな彼女のもとに、中年の … 続きを読む