大沢あかね、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」出演は「人生で経験したことがないような新たな気持ち」【インタビュー】

2024年5月23日 / 08:00

大沢あかね (C)エンタメOVO

 現在、ロングラン上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」。小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリングが、舞台のために書き下ろしたシリーズ8作目となる作品で、ハリーたちが魔法界を救ってから19年後の世界が描かれている。2024年7月からハリーの妻・ジニー・ポッター役での出演が決まっている大沢あかねに、本作の魅力や見どころ、劇中で描かれる家族愛についてなどを聞いた。

-すでに日本でも総観客数が92万人を突破している話題の舞台です。ご出演決まったお気持ちを聞かせてください。

 ロングランの公演中で、世界で愛されている作品の中に自分が入れるというのが信じられなかったです。ただ、子どもたちがすごく喜んでくれていたので、その姿をみてすごくうれしかったです。

-大沢さんは、テレビなど映像作品でのご活躍の印象がありますが、舞台に出演することについては、どのような思いがありましたか。

 実は、この舞台との出合いは、(2024年6月までジニー・ポッターを演じている)大和田美帆さんから「親子の作品で、ジニーがあかねとリンクするところもあるから見においでよ」と誘っていただいて、見に行ったことだったんです。それで見に行ったら、すごく良い作品で、美帆ちゃんが演じていたジニーもすてきな役で、観客としてとても楽しめました。そうしたら、その数日後にジニー役でお話をいただいて。これはもう運命だと感じて出演させていただこうと。舞台経験もあまりないですし、ロングラン公演ですし、私自身も子どもが3人いるので大変なスケジュールの中での出演になることは分かっていたので、そうした葛藤もあったのですが、どうしても出演したいという気持ちが強かったんですよ。なので、これまでの38年間の人生で経験したことがないような新たな気持ちで今、臨もうと思っています。

-ご家族の反応はいかがでしたか。

 すごく喜んでくれています。やりたいと伝えたら、夫はすぐに「やった方がいいよ」と言ってくれましたし、子どもたちはハリー・ポッターの大ファンなので、すごく楽しみにしてくれているようです。不安もありますが、その言葉を支えに頑張っていこうという気持ちです。

大和田さんからは何かアドバイスがありましたか。

 日本の公演は、3時間40分にぎゅっと凝縮されていて、とても見やすくなってはいるけれども、ジニーがステージに登場する前後に何をしていたのか、想像を膨らませてみるといいかもしれないと、すごくありがたいアドバイスをもらいました。美帆ちゃんは親友で、何でも気軽に聞ける間柄です。1番心強い味方がそばにいてくれるので、困ったことがあったら相談しようと思っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

 戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top