志田音々「仮面ライダーギーツ」から『THE 仮面ライダー展』埼玉スペシャルアンバサダーに「埼玉県出身者として誇りに思います」【インタビュー】

2024年4月25日 / 12:00

(C)エンタメOVO

-初変身の感想は?

 その日は、いつも以上に浮き足立っていました。「変身」となると、撮影に入る時間も早く、遠足に行くようにワクワクしながら、ロケ地に向かいました。でも、いざ撮影となったときは、やっぱり少し緊張しました。他のみんなは慣れているので、サッと変身するんですけど、私は初めてでしたから。ドギマギしていたら、一緒にいた(星乃)夢奈(鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ役)ちゃんがいろんなことを優しく教えてくれて。ありがたかったですね。そんなふうに、緊張感がありつつもすごく楽しかったです。

-アフレコはいかがでしたか。

 アフレコも初挑戦で、想像の100倍くらい難しかったです。現場でスーツアクターさんの動きは見ていましたし、セリフも台本に書いてあるんですけど、いざ動きと声を合わせようとすると、すごく難しくて。事前に妹からアドバイスももらっていたんですけど、妹から教わったのは攻撃のときの声が中心で、相手の攻撃を受けることが多いハクビにはほとんど役に立たなくて。力いっぱいやったら、酸欠で頭がクラクラしてしまいました(苦笑)。

-テレビシリーズ完結後には、Vシネクスト『仮面ライダーギーツ ジャマト・アウェイキング』(24)にも出演されましたね。

 今までは「ギーツ」の映画(『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』23)のエンディングにちらっと出たくらいで、本格的に映画に出演するのは初めてだったので、すごくうれしかったです。しかも、そのお話しを聞いたのが、本編がクランクアップした後だったんです。「今日が最後だ…」としんみりして撮影に行ったら、「まだ映画があるよ」と聞き、涙が引っ込んでしまいました(笑)。「またみんなに会える!」といううれしさと、映画に出られるうれしさで、喜びも二倍! 撮影現場は、既に1年以上一緒にやってきた仲間ばかりだったので、和気あいあいでした。物語の雰囲気がホラーチックだったので、休憩のときは瑠雅くんと杢代(和人 吾妻道長/仮面ライダーバッファ役)くんが怖い話をして、夢奈ちゃんと私を怖がらせたりして(笑)。

-埼玉スペシャルアンバサダーの大役を務めたことで、ファンの応援次第では、ハクビが活躍するスピンオフができるかもしれませんね。

 そうなったらうれしいですね。瑠雅くんと桜井姉弟のダブル変身も夢だったので、機会があればぜひやりたいです。「ギーツ」のスピンオフ(「仮面ライダータイクーンmeets仮面ライダーシノビ」23)に出演した時、アクションの得意な坂本(浩一)監督がハイキックのアクションに挑戦させてくださったんですけど、ハイではなくミドルになってしまったのが悔しくて。アクションは大好きなので、もう一度チャンスがあれば、体作りから頑張りたいと思います。本編では「アームドクロー」フォームだけだったハクビにも、より強力な専用フォームをお願いします(笑)。「強く願えばかなう」が「ギーツ」の物語なので、諦めずに願い続けます!

-最後に、志田さんの考える『THE 仮面ライダー展』埼玉会場の見どころを教えてください。

 私も今回、(一緒に埼玉スペシャルアンバサダーを務めるレジェンドスーツアクターの)高岩成二さんに会場を案内していただき、「仮面ライダー」50年の歴史の深さを実感しました。これから「ギーツ」以外の「仮面ライダー」も愛していこうと思います。皆さんもぜひ、お気に入りのライダーをご覧いただくと共に、初めて知るライダーの歴史を体感し、さらに「仮面ライダー」を愛していただけたらうれしいです。そして、埼玉会場限定で展示されている仮面ライダーハクビにも、ぜひ会いに来てください!

(取材・文・写真/井上健一)

『THE 仮面ライダー展』埼玉会場

開催期間:2024年3月30日(土)~2024年5月6日(月祝)

会場:EJアニメミュージアム

〒359-0023

埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3

ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム3F

交通 電車:JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約10分

車:関越自動車道「所沢」ICから約8分

開場時間:10:00~18:00(最終入場は17:30まで)

休館日:毎週火曜日(4月30日は営業)

チケット情報など最新情報はEJアニメミュージアムホームページを参照。

『THE 仮面ライダー展』埼玉会場限定展示の仮面ライダーハクビ(C)エンタメOVO

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

南沙良「人間関係に悩む人たちに寄り添えたら」井樫彩監督「南さんは陽彩役にぴったり」期待の新鋭2人が挑んだ鮮烈な青春映画『愛されなくても別に』【インタビュー】

映画2025年7月4日

-陽彩はいわゆる“毒親”の母と2人で暮らすうち、自分の人生に期待を持てなくなってしまった人物です。そういう役と向き合うお気持ちはいかがでしたか。 南 陽彩にとって、親や家族は、居場所であると同時に、自分を縛る呪いのようなものでもあったと思う … 続きを読む

紅ゆずる、歌舞伎町の女王役に意欲「女王としてのたたずまいや圧倒的な存在感を作っていけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月4日

 2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。  物語の舞台は歌舞 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか?  K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。  自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

Willfriends

page top