若手注目俳優の佐藤瑠雅&坂井翔、「どこにでもいる男の子たちの何気ない生活を描いた」“じれキュン”ラブストーリー「彼のいる生活」【インタビュー】

2024年4月18日 / 08:00

 「仮面ライダーギーツ」の桜井景和/仮面ライダータイクーン役で注目された佐藤瑠雅と、ドラマ「ジャンヌの裁き」に出演し高い演技力が話題となった坂井翔がW主演するドラマ「彼のいる生活」がTOKYO MX、ABEMA、各配信サイトにて現在放送・配信中だ。本作は、青春BLの名手として名高い宮田トヲル氏による人気BLコミックを原作としたラブコメディー。いちずで完璧な爽やかモテ男子・田中一仁(佐藤)と家事が得意な純朴男子・夏川涼太(坂井)が同居をきっかけに心を近づけていく姿を描く。佐藤と坂井にお互いの印象や役作りについてなどを聞いた。

坂井翔(左)と佐藤瑠雅(ヘアメーク:森香織(pretium)、竹山美由紀/スタイリスト:津野真吾(impiger)

-出演が決まって、原作や脚本を最初に読んだときの感想を教えてください。

佐藤 「やっとイケメンムーブできる!」ですね(笑)。これまでどこかあか抜けないキャラクターを演じることが多くて、キラキラしていてみんなにチヤホヤされている役を演じてみたいと思っていたので、それがやっとできると思ってうれしかったです(笑)。それから、髪を短くするのかと。高校の時以来の短さだと思うので、懐かしいなと思いながら切りに行ったのを覚えています。

坂井 僕は、まず主演をいただけたというのがすごくうれしかったです。それから、原作を読んで、夏川の性格は自分に似ている部分もたくさんあると感じたので、自分に似た役をいただけたうれしさもありました。

-例えばどういうところが似ていると感じましたか。

坂井 夏川はコミュニケーションを取るのが少し苦手なタイプの男の子ですが、僕も初対面だと人見知りをしてしまう性格なので、そういう気持ちはすごく分かります。でも、仲良くなっていくと頼りたくなって、いい人だと思えばどんどん信用していくというところも似ているんじゃないかなと思いました。

-佐藤さんは、一仁と似ているところはありましたか。

佐藤 ありますかね?

坂井 ある! 顔が似てるよね。原作に似てる。

佐藤 そうなのかな?

坂井 あと、背が高くてリーダー気質なところは似てると思うよ。みんなを引っ張っていくタイプで。

佐藤 自分ではあまりそう思っていないですが、確かに周りから「リーダー気質」といわれることはありますね。なので、もしかしたらそういうところは似ているのかもしれないですね。

-そうすると、佐藤さんとしては、あまり自分とは似てないと感じながら演じていた?

佐藤 そうですね。あまりモテてこなかった人生なので、キラキラしていていいなとはすごく思いました。本当に周りからキャーってないですから!

坂井 えー、意外だね。

-原作を読んで感じたストーリーの面白さや魅力は?

佐藤 BL作品に初めて触れたのですが、普通の漫画と同じように読めました。すごく読みやすくて。読むまでは、入りづらい世界なんじゃないかと思っていたので、そうした認識を覆してくれる作品でした。

坂井 僕はBL作品に出演するのは2回目なんですよ。でも、男の子を好きになる役は今回が初めてで。前回と比べるということではないですが、今回のこの「彼のいる生活」は、どこにでもいる男の子たちの何気ない生活を描いている作品だなと思いましたし、そこに魅力を感じました。BLだからといって見づらいとか入りづらいということは一切なくて、微笑ましくなるような作品だと思いました。

-役作りにおいてはどのくらい、原作を意識して演じたのですか。

佐藤 原作がある作品は初めてですが、僕がアニメや漫画が好きなので、実写化されたときのファンの方の気持ちはよく分かるんですよ。「ここはもう少し原作に近づけられなかったのかな」と思うこともあるので、今回、演じるにあたっては、原作の一仁のキャラクターに寄せつつ、人が演じたときにしか出し得ない部分も出しながら演じようと思っていました。もちろんそれだけでなく、監督ともディスカッションを重ねて一仁という人物を作り上げていきました。

坂井 僕も同じです。1番意識したのは、原作での顔と現実での顔の違和感でした。原作で描かれている表情のまま僕が演じると不自然になってしまうところがあったので、夏川がリアルに存在していたらどういう顔をするのかなと考えて演じていました。

-夏川と一仁の関係性はどのように感じましたか。

佐藤 僕もお家にお泊まりして遊ぶ幼なじみはいたんですが、今の年齢になると連絡先すら知らないので、その仲がずっと続いていて、大学生になっても仲が良いというのはすごくうらやましいなと思います。

坂井 すてきな関係性だと思います。例えば、夏川は料理ができて、それが好きだから毎回料理を作っていますが、それに対して一仁は毎回ちゃんと感謝しています。料理を作ってくれるのを当たり前だと思わずに、きちんとお礼を言って、違うところでお返しをしてくれる。お互いに、毎日行っていることも当たり前ではないと思っているところがすてきだなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

藤原竜也が挑む「マクベス」 「1日1日、壁を突破することが目標」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年3月29日

 2024年5月にスタートした、吉田鋼太郎が芸術監督を務める【彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd】。待望の二作目となる「マクベス」が、藤原竜也を主演に迎え、5月8日から上演される。藤原に初めて挑む「マクベス」への思いや吉田とのクリエイトに … 続きを読む

竈門炭治郎を演じる阪本奨悟が語る、舞台「鬼滅の刃」の魅力 「生身の人間が演じているからこそ、リアルに共感できる」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年3月28日

 「週刊少年ジャンプ」で2020年5月まで連載していた吾峠呼世晴による大ヒット漫画『鬼滅の刃』。2020年に初めて舞台化されて以降、シリーズを重ね、4月11日からはシリーズ5作目となる、舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里が上演される。 … 続きを読む

【週末映画コラム】何と主人公がサル!? 新たな試みの音楽伝記映画『BETTER MAN/ベター・マン』/17回死んでは生き返った男の悲喜劇『ミッキー17』

映画2025年3月28日

『BETTER MAN/ベター・マン』(3月28日公開)  イギリス北部の街に生まれ、祖母の大きな愛に包まれながら育ったロビー・ウィリアムズ。1990年代初頭にボーイズグループ「テイク・ザット」のメンバーとしてデビューし、ポップスターの道を … 続きを読む

梶裕貴&伊藤美来、声優たちが紡ぐ「明日を生きる糧になる物語」 朗読劇「君の膵臓をたべたい」2025【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年3月27日

 住野よるの大ヒット小説を原作とした朗読劇「君の膵臓をたべたい」2025が4月5日・6日に上演される。本作は、声優たちの「声」に特化した企画として2022年に初演。主人公の「僕」が病院で偶然拾った本をきっかけに、クラスメートの山内桜良と心を … 続きを読む

松島聡、タイプロを終え「自分の武器になりそうだなと思うところも見えてきた」 役者業を通して「自分という人間を更新」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年3月26日

 長澤まさみと森山未來が14年ぶりにタッグを組むBunkamura Production 2025「おどる夫婦」が4月10日から開幕する。とある夫婦の約10年間の軌跡を描く本作で、妻・キヌの弟で、普段は屈託がないものの時折情緒が乱れる光也を … 続きを読む

Willfriends

page top