増田貴久、NEWS結成20周年イヤーを終え「体が乗り続けている」 2年半ぶりの主演舞台に挑む【インタビュー】

2024年3月9日 / 08:00

増田貴久(ヘアメーク:坂部めぐみ/スタイリスト:内田あゆみ(Creative GUILD) (C)エンタメOVO

 2023年にはNEWS結成・デビュー20周年を迎えた増田貴久。音楽活動に加え、ドラマ、バラエティー番組への出演など、幅広い活躍を見せる増田が、3月12日から開幕するミュージカル「20世紀号に乗って」では主人公のオスカー・ジャフィを演じる。本作は、1930年代初頭のアメリカを舞台に、落ちぶれた舞台演出家兼プロデューサーの主人公が、偶然を装って元恋人の大女優と再会を果たし、彼女を再び自身の舞台に立たせようと画策するコメディー作品。増田に舞台出演への思いや稽古を通して感じていることなどを聞いた。

-本作は増田さんにとって2年半ぶりの舞台主演になりますが、稽古前に準備されたことはありましたか。

 このミュージカルはアメリカで映画化されたものを原作にしているので、その映画を見たり、海外版のミュージカルの音楽を聞いたりしました。(オスカーという役は)昔、何度もミュージカルで大成功して、今は落ちぶれているという人物なので、僕よりもっと年上の設定の役なのかなと感じていましたし、映画を見ると大人なダンディーな俳優さんが演じていらっしゃったので、僕の年代でいいのかな? と思いました。なので、スタッフさんに髪を白に染めたり、ヒゲを生やしたりした方がいいのか聞いたのですが、そういうことではないと(笑)。いろいろとお話をして、今回の公演は、映画と同じものを作るということではないので映画とは違っていいんだと今は考えています。

実際に稽古が始まり、ご自身のこの2年半の成長をどういうところで感じていますか。

 成長ではなく、共演者の方々のすごさを感じています。やはり共演者の皆さんは、自分のビジョンをしっかりと(演出の)クリス(ベイリー)に見せて、それに演出がつけられて役を作っていくという稽古の流れがありますが、僕はあまりビジョンを持っていくタイプではないんですよ。みんなの動きを見て(自分の芝居を)決めるのですが、プロの俳優の方々と一緒にお芝居をしていると自分の手数の少なさを感じます。ミュージカルとしての振る舞いやどう動けば良いのか、位置どりなど、すごいなと思いながら皆さんに付いていっています。

昨年はNEWS20周年を迎え、グループ活動も多かったことから、歌やダンスもすごく良い調子を保っていたのではないかなと思います。稽古を通してそうしたところは感じていますか。

 そうですね。NEWSとしてはそれほど踊ったというわけではないですが、歌もお芝居もたくさんやらせていただいたので、久しぶりの感覚はなく、自然と歌もダンスも入っていけたと思います。自分では調子がいいのかは分からないですが、久しぶりに歌うよりも継続して歌っている方が体が作られているというのはやっぱりあるんですよね。コンサート期間中にレコーディングすると、「体が乗っているね」とスタッフさんから言われることがあるのですが、そういうことなのかなと。今は、“乗り続けて”いると思います。

本作の演出・振付を担当するクリスさんは、振付家としても活躍されている方で、増田さんが出演したミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」でも演出、振付を手掛けました。本作でのダンスも注目したいところですが、稽古でのダンスや歌はいかがですか。

 今のところ(取材当時)は、それほど多くはないですが、稽古に入る前にクリスから「踊れることを知っているからたくさん振り付ける。覚悟していてね」と言われたので(笑)、どの曲でどう踊るんだろうと楽しみにしているところです。「ハウ・トゥー・サクシード」では、これまで感じたことがなかったクリスならではの世界観を感じたので、たくさんダンスを振り付けてもらえたらいいなと思いますし、クリスが考えている世界観に近づけたらと思っています。実は、「ハウ・トゥー・サクシード」のときに、僕のダンス人生でそれまで経験したことがない動きをしたんですよ。足をバレエのように“ポワントする”(つま先まで伸ばす)という動きをしてと言われたのですが、それが難しくて。1番の苦戦ポイントです(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

加藤清史郎&渡邉蒼「僕たちも今、夜神月に巻き込まれている」 子役出身の二人が挑む「デスノート THE MUSICAL」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月21日

 映画やドラマ、アニメなど幅広いメディア展開を遂げてきた人気漫画「DEATH NOTE」のミュージカル版「デスノート THE MUSICAL」が11月24日から上演される。2015年に日本で世界初演された本作は、原作のスリリングな物語を世界 … 続きを読む

なにわ男子・大西流星「“timeleszのお兄さん”な原くんは印象通り」 timelesz・原嘉孝「流星は優しくてしっかりしてる子」 1月期ドラマでW主演【インタビュー】

ドラマ2025年11月20日

 なにわ男子・大西流星と、timelesz・原嘉孝がW主演する「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」が、2026年1月から放送がスタートする。  本作は、令和版『池袋ウエストゲートパーク』として注目を … 続きを読む

早見沙織「プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います」『プレデター:バッドランド』【インタビュー】

映画2025年11月19日

 未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

 韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

Willfriends

page top