エンターテインメント・ウェブマガジン
信頼する吉田(照幸)監督が演出として参加していたことが、お引き受けした大きな理由です。
吉田監督は、僕が2008年の「サラリーマンNEO Season3」に出演させていただいた頃からお世話になっている方で、常にチャレンジする課題を与えてくださるんです。あるドラマに出たときは、「役が二つあります。どちらをやりますか」と聞かれ、一方を選んだら、「それを選ぶと思っていました」と僕の考えを見透かしたようにおっしゃって。あるいは、僕が何か疑問に思ったことを尋ねると、即答してくださるんです。つまり、僕が悩むことについては、先回りして考え、答えを出しているわけです。そんなことから、全幅の信頼を置いている方なので、吉田監督に身を預ければ、正しく導いてくれるだろうと。
撮影前に僕からお願いして、お二人と台本の読み合わせをやらせていただきました。そのとき、監督や僕の要望を伝えたら、すぐに反応が返ってきたので、お2人ともとてもクレバーな女優さんだなと。現場でも、相手のことを考えながらお芝居してくれるので、とても助かっています。ナオキ役の倉沢さんとは、ギャップが生じないように、現場でも「この部分はこう読みたいんですけど、どうですか」と、常にすり合わせながらやっています。
主演だからといって特別なことはしていませんが、普段から周囲がものを言いづらい人間にはならないように心掛けています。監督はもちろん、カメラマンや美術部など、さまざまな部署の皆さんが「こうしてみたら」と提案してくださるアイデアを、漏れなく拾えるようにしたいと思っているので。また、昔から大事しているのが、自分が気持ちよく仕事をするためには、まず周りの人を気持ちよくしなければ、ということ。その点でまずは、スタッフの皆さんは、お名前で呼ぶようにしています。やっぱり皆さん、「衣装さん」、「メイクさん」と職種で呼ばれるよりも、名前で呼ばれた方が気持ちいいでしょうし。それが結果的に、スムーズな仕事にもつながりますし。
まずはタイトル通り、「おじさんの初恋」を描いた物語が面白いですよね。また、僕自身もそうですが、VRになじみの薄い方にとっては、こういう世界があると知ることができる楽しみもありますし。ホナミの“中の人”が登場する中盤以降はグルーヴ感が増し、VRと現実の間を行き来しながらドラマチックなことが次々と起きるので、どんどん面白くなっていくと思います。ぜひご期待ください。
(取材・文/井上健一)
(C)NHK
舞台・ミュージカル2025年9月3日
-劇団☆新感線は45周年を迎えますが、小池さんも今年、45歳になります。40代になって変わったところはありましたか。 みんな同じだと思いますが、疲れが取れない(笑)。気持ちだけではどうにもいかないことがあるなと思いました。女性の場合、更年 … 続きを読む
映画2025年9月2日
-確かにその通りですね。 そういう意味では、その両方が真実でもあると思います。その中で自分でどうにかできるのは、「自分の考える自分らしさ」なのかなと。自分が「こうしたい」「こういうことはしたくない」と考えることが、自然と「自分らしさ」につ … 続きを読む
映画2025年9月1日
『蔵のある街』(8月22日公開) 岡山県倉敷市に住む高校生の蒼(山時聡真)と祈一(櫻井健人)と紅子(中島瑠菜)は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくん(堀家一希)が神社の大木に登って叫んでいる … 続きを読む
ドラマ2025年8月31日
-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。 横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面とい … 続きを読む
映画2025年8月29日
-今回は、実年齢より年上の役で年上の吉岡里帆さんの先輩役でもありましたが難しかったですか。 水上 難しかったです。30代の工藤は単純に今の自分を老けさせればいいという話でもなく、精神的な部分で年上の人間として、令子がほれるような人間像を作っ … 続きを読む