連続テレビ小説「ブギウギ」 おミネ役として田中麗奈が登場

2024年2月12日 / 08:15

 NHK連続テレビ小説「ブギウギ」(月~土曜午前8時)に、おミネ役として田中麗奈が登場する。おミネは、有楽町かいわいを取り仕切っている“夜の女” 、通称「ラクチョウのおミネ」。ある雑誌記事を見てスズ子の楽屋に乗り込んでくる。おミネを演じる、田中の最新コメントをお届けします。

「ブギウギ」(C)NHK

-ご自身が演じる役の印象は?

 最初に役の説明を聞いた時は、立体的におミネというキャラクターを捉えきれていなかったのですが、台本を読んでおミネのセリフや人柄を理解して、「すごく面白い役だなぁ」と思いました。「面白い」というのは「楽しい」というだけではなく、深みのある、人間としての面白さがある人だということです。初登場のシーンで、楽屋に乗り込んでいくところ、自分の意見をしっかり言うところなどがとても印象的で、おミネは、今まで経験してきた悲しみや、戦争の時代によって犠牲になったものなどさまざまな思いを含んだ女性なんだと思いました。

-ご自身の役を演じるにあたって意識したことや、ここを見てほしいということは?

 この時代を生きた方々は、私がいままで経験してきたことでは補えないような人生を送ってきた方ばかりなので、自分との共通点などはあえて考えませんでした。そういった意味でもおミネは難しい役ですが、背景となるエピソードに苦労やつらいこと、抱えているものが多いと、それらを受け止めて演じる分やりがいがありますね。

 スズ子は数々の苦しみや悲しみを明るさに変えて歌で表現していく一方で、おミネはガード下で夜の女としての生き方を選びました。スズ子が太陽とすれば、その光が強ければ強いほど影も大きくなります。そんな光と影のような2人の関係性について見守っていただければと思います。

-ヒロイン・スズ子を演じる趣里さんの印象はいかがですか?

 趣里さんと共演するのは初めてですが、本当にいろいろな魅力を持っていらっしゃる方だと思います。私は視聴者として「ブギウギ」を見ている時間が長かったので、スズ子が名シーンを重ねていく姿が、本当に印象的でした。

 特に、「大空の弟」の時は、テレビの前で正座して「私はなんて伝説を目にしているんだろう!」と思いながら見ていました。弟の死だけでなく、戦争による世の中の悲痛な悲しみや怒りのようなものを、すべて表現されていて本当にすごいと思いました。そういった思いがあったので、初めて趣里さんと対面した時は、やっと一緒にお芝居ができるんだと、とてもうれしく思いました。

-放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

 おミネが出てきて、また新しいスズ子の表情が見られると思います。スズ子とおミネの2人の関係性から見えてくるものがあると思うので、引き続きお付き合いいただければと思います。

 

2023年度後期 連続テレビ小説 「ブギウギ」
【作】 足立紳 櫻井剛 <オリジナル作品>
【音楽】 服部隆之
【主題歌】 中納良恵 さかいゆう 趣里 「ハッピー☆ブギ」
【語り】 高瀬耕造 (NHK大阪放送局アナウンサー)
【出演】 趣里 水上恒司 / 草なぎ剛 蒼井優 菊地凛子 生瀬勝久 小雪 水川あさみ 柳葉敏郎 ほか
【スタッフ】 制作統括:福岡利武 櫻井壮一 / プロデューサー:橋爪國臣
 演出:福井充広 鈴木航 二見大輔 泉並敬眞 盆子原誠 ほか

「ブギウギ」(C)NHK


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

 戦争がもたらす狂気を圧倒的なリアリティーで描き、第46回日本漫画家協会優秀賞を受賞した武田一義の戦争漫画をアニメーション映画化した『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』が12月5日から全国公開された。太平洋戦争末期、激戦が繰り広げられたペリリ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。  主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

Willfriends

page top