エンターテインメント・ウェブマガジン
役者としては、役を演じるに当たって、何か切り口になるものを見つけなければなりません。そこから出発して、演技全体の中で、どういうふうにバランスを取るかを考えるのですが、今回は、脚本を読んだ時に、この役のポイントはどこにあるのかということを一生懸命考えました。それで、これは頑固な駄目おやじの話だというポイントは見つかったのですが、では、演じる時にはどうしたらいいのか、単にこいつは駄目おやじだというふうに演じればいいのかと悩みました。そんなふうに演じると、多分観客の皆さんは、見ていて飽きてしまうのではないかと思いました。なので、どうしたらいいのかと考えたら、嫌なやつだけど、どこかかわいいところもある、そのバランスを取りながら演じることが、とても大事だと気付きました。実は、今まで役者をやってきて、今回のように自分が大嫌いなキャラクターを演じるのが結構好きなんです。
この映画のおかげで賞を頂きました(笑)。でも、その喜びは1週間も続かなかったです。それで終わりです。
私は、映画のどこがお薦めなのか、見どころはどこなのかを説明するのがとても下手なので一言では言えません。自画自賛になってしまうとまずいかなとも思います。それに「ここは素晴らしいですよ」と言っても、観客の皆さんがいいと感じるところとは違うかもしれない。何かだましてしまうみたいな感じがするんです。昨日も、インタビューの中で、似たような質問があったのですが、私としては、やはり映画を見るときは全体を見ないと…と思います。例えば、私たちが文章を読むときも、最初から最後まで読まずに、ここだけ読めばいいということにはならないですよね。だから、映画の見どころを聞かれて、どう答えたらいいのかと思いました。
それに、日本のインタビュアーの皆さんは、「この映画好きですよ」「すごく良かった」「とてもリアルで演じているようには見えない」などと褒めてくださいますが、香港のインタビュアーの皆さんとは全く違います。香港では「この映画はまあまあだね」とか「その程度だね」という感じです。だから、この映画を見た日本の人たちは、本当にいいと思ったのかなと不思議な感じがします。私も映画はたくさん見ますが、私の鑑賞の基準とか、趣味とか、これを持ってお薦めするというのは、なかなか言えません。だから、日本の皆さんが、これを見て本当に良かったということであれば、ぜひ周りの人にも見ることを薦めていただきたいと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)

PETRA Films Pte Ltd (C)2022
映画2026年6月4日
-ジョーダン・ピールの映画は、アメリカではブラックコメディーとして捉えられていますね。その点は日本人とは感覚が違うと思います。穂志さんはドラマシリーズの「SHOGUN 将軍」にも出ていますが、外国人の監督やスタッフと一緒に仕事する時に違いを … 続きを読む
ドラマ2026年6月3日
韓国発のダーク・サスペンス小説を実写化したドラマ「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」が、6月7日からWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。本作は、ミステリー小説家志望の冴えない男・伊崎耀が謎の組織“カ … 続きを読む
ドラマ2026年5月28日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月24日に放送された第20回「本物の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年5月28日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」 前 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年5月27日
芳根京子と渡辺翔太がダブル主演を務める、Bunkamura Production 2026/DISCOVER WORLD THEATRE vol.16「ウェンディ&ピーターパン」が、6月12日から上演される。本作は、世界的名作「ピーターパ … 続きを読む