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Netflix映画『REBEL MOON - パート1:炎の子』12月22日(金)独占配信
コラと共通しているところは、お互いがルーツとは異なる文化圏で暮らしていることだと思います。私は10歳の頃、内戦が起こったために祖国のアルジェリアを離れました。そしてフランスに移住して、また21歳になった時にアメリカに移住しました。ですので、地球上で生きていられることのありがたさは感じますが、時として、自分の祖国に対する根強い意識や、つながりを感じられなくなることもあります。なので、自分の祖国に対する意識を強く持っている人をうらやましく思うこともあります。コラも、幼い頃に自分の星から連れ出され、他の星で生活していますし、その後、移民してきてベルトというところで暮らしています。そういうところに私とコラとの類似性があるのかなと思います。
優れた脚本で表現されているキャラクターは大切だと思います。でも考えてみると、よく書かれたいい人よりも、よく書かれた悪役の方が楽しいかもしれません。自分としては、毎日バランスの取れた、自分も周りの人々もいい気持ちになれる環境が作れる、きちんとした良心を持った者として、世の中や周りの人たちに貢献できるようなポジティブな気持ちを持って生活をしているつもりです。ですが、時には自分を解放することも必要なのかなと思います。だから演技という安全なやり方で、役を演じることによって、全く罪悪感を持たずに、悪い行いや態度を得ているということもあると思います。「アクション」と言われて、自分はひどいことをするんですが、「カット」と言われれば、普通に戻って、衣装さんやメークさん、スタントの人たちと交わったりすることができますし、帰宅して自分の子どもたちに、なりたい父親として接することもできます。
年を取るとともに、いろんなことを自分が探求していく中で、自分の内面の調整ということが生じてきます。今までの演技の中で、シャドーワーク(影の作業)として行っていることがありましたが、今回は153日間という長い撮影の間に、時には全てが影の部分に引きずられてしまったことがありました。ただ今の僕にはアティカス・ノーブルの面は全くないと言えますし、今は光りのあるところにいると思います。その意味では、とても印象深い経験でした。この経験を通していろいろと学ぶことができたと思います。そして、役者としてだけではなく、よりよい人になるためにも素晴らしい経験だったと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)
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