エンターテインメント・ウェブマガジン
特別何かというのはないですけど、前作の映画『ルパン三世』を演じた後で、まだご存命だった(原作者の)モンキー(・パンチ)先生から、「次元がすごく良かった」とおっしゃっていただけたので、それを自信にして、思い切って参加することができました。やっぱり、モンキー先生のお言葉というのは、僕の中ではものすごく重いものがあったので、すごく助けられました。
そうですね。子どもながらにエンディングの曲が何か暗いなとか、ちょっとアニメっぽくなかったみたいな思いを持ちつつ、そのまま大人になっていった感じです。だから、「ルパン」シリーズの空気感や題材などがああいう感じだったから、海外のファンや大人のファンがとても多かったんだと思います。あとは、IPもの(知的財産を使ったコンテンツ)を実写化するに当たって、今までもそういうものは幾つかやってきましたが、やっぱり、近づけるために何かを付け足す作業をたくさんしていくと、どこかミスっちゃうんです。だから、僕は、自分の中での役作りとして、自分という軸を置かずに、そぎ落とす作業で近づけていきます。
何か自分が出ているのに感想を言うのもおこがましく感じますけど、昭和の空気やおじさんのアクション、僕の中ではそうした部分に心を踊らせながら見ることができました。観客の皆さんには、何の先入観もなく見ていただけたら、それなりに楽しんでいただける作品になっているんじゃないかと感じています。
(取材・文/田中雄二)
『次元大介』Original comic books created by Monkey Punch ┃(c)2023 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and TMS Entertainment Co.,Ltd.All Rights Reserved
映画2025年9月1日
『蔵のある街』(8月22日公開) 岡山県倉敷市に住む高校生の蒼(山時聡真)と祈一(櫻井健人)と紅子(中島瑠菜)は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくん(堀家一希)が神社の大木に登って叫んでいる … 続きを読む
ドラマ2025年8月31日
-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。 横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面とい … 続きを読む
映画2025年8月29日
-今回は、実年齢より年上の役で年上の吉岡里帆さんの先輩役でもありましたが難しかったですか。 水上 難しかったです。30代の工藤は単純に今の自分を老けさせればいいという話でもなく、精神的な部分で年上の人間として、令子がほれるような人間像を作っ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月28日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない 「今日の話はオ … 続きを読む
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む