エンターテインメント・ウェブマガジン
とっても柔軟な方だと思います。監督と話し合って、幾つかテーマが浮かんだときに、「じゃあ全部やってみます」という、そのクイックさというか、対応力みたいなところがすごいなと思います。ハジメくんって、とても難しいキャラクターだなと思っていて、もし自分が「ハジメくんをやって」と言われたら、心がせかせかして大変だろうなと思うので、それを、現場で大変なそぶりも見せずに、全部ちゃんと順序立てて消化していく岡田さんの姿はとてもかっこよかったです。
「レイカちゃんの感情としてはこうしたいんだけどな」という思いが浮かんだときに、それを伝えると、ちゃんと向き合って、一緒に悩んでくださる監督だったので、毎日安心して現場に行けました。あまり指示はなさらず、任せてくださっていたと思います。でも、「おろおろしてください」みたいなことは言われました。あとは、「ふわっとした感じで」と言ってくださったので、気楽にできました。こういう、なぎにいるようなキャラクターって難しいだろうなと思ったので、すごく助けてもらいました。
宮藤さんの脚本は今回が初めてなので、あまり語ることはできないんですけど、「宮藤さんの脚本は、ト書きが少ない」と岡田さんがおっしゃっていて、「宮藤さんの世界観は会話劇で、会話のテンポがとっても大事なんだ」と、いろんな方もおっしゃっていたので、確かにそうだったかもしれないと思います。
出演が決まったときに見ました。ファンタジーの要素がすてきだなと思いました。普段はファンタジー系の映画はあまり見ないので、新鮮な気持ちで見られて、主演のお二方がとてもすてきだったので、日本のリメークでもいいものが作れたらいいなと思いました。「私は、この静かなワンテンポ遅れるレイカちゃんを演じるのか、楽しみだな」と思いました。
とっても優しい映画ができたと思いました。普段は、ファンタジーとかはあまり見ないんですけど、こんなにも心の隔たりがなくなるような、何か気が楽になるというか、温かい映画に参加できてよかったなという思いと、現代を生きるいろんな人に見てもらえたらいいなという思いがしました。
ワンテンポ早い人と遅い人が出てきたり、ガングロギャルとその彼氏が出てきたり、職場でめちゃめちゃよくしゃべる人たちがいたりとか、いろんな人が出てきますけど、みんな悪い人じゃなくて。すごく優しい映画というか、それぞれの人を否定しない、否定されないという距離感の気持ちよさを感じていただけるような作品になったんじゃないかなと思います。私も見終わったときに、「あー、優しい映画ができたな」と思いましたが、ちょっと気が楽になるような、何も気負わずに見てもらえるのがこの映画の魅力かなと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2023「1秒先の彼」製作委員会
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む