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とっても柔軟な方だと思います。監督と話し合って、幾つかテーマが浮かんだときに、「じゃあ全部やってみます」という、そのクイックさというか、対応力みたいなところがすごいなと思います。ハジメくんって、とても難しいキャラクターだなと思っていて、もし自分が「ハジメくんをやって」と言われたら、心がせかせかして大変だろうなと思うので、それを、現場で大変なそぶりも見せずに、全部ちゃんと順序立てて消化していく岡田さんの姿はとてもかっこよかったです。
「レイカちゃんの感情としてはこうしたいんだけどな」という思いが浮かんだときに、それを伝えると、ちゃんと向き合って、一緒に悩んでくださる監督だったので、毎日安心して現場に行けました。あまり指示はなさらず、任せてくださっていたと思います。でも、「おろおろしてください」みたいなことは言われました。あとは、「ふわっとした感じで」と言ってくださったので、気楽にできました。こういう、なぎにいるようなキャラクターって難しいだろうなと思ったので、すごく助けてもらいました。
宮藤さんの脚本は今回が初めてなので、あまり語ることはできないんですけど、「宮藤さんの脚本は、ト書きが少ない」と岡田さんがおっしゃっていて、「宮藤さんの世界観は会話劇で、会話のテンポがとっても大事なんだ」と、いろんな方もおっしゃっていたので、確かにそうだったかもしれないと思います。
出演が決まったときに見ました。ファンタジーの要素がすてきだなと思いました。普段はファンタジー系の映画はあまり見ないので、新鮮な気持ちで見られて、主演のお二方がとてもすてきだったので、日本のリメークでもいいものが作れたらいいなと思いました。「私は、この静かなワンテンポ遅れるレイカちゃんを演じるのか、楽しみだな」と思いました。
とっても優しい映画ができたと思いました。普段は、ファンタジーとかはあまり見ないんですけど、こんなにも心の隔たりがなくなるような、何か気が楽になるというか、温かい映画に参加できてよかったなという思いと、現代を生きるいろんな人に見てもらえたらいいなという思いがしました。
ワンテンポ早い人と遅い人が出てきたり、ガングロギャルとその彼氏が出てきたり、職場でめちゃめちゃよくしゃべる人たちがいたりとか、いろんな人が出てきますけど、みんな悪い人じゃなくて。すごく優しい映画というか、それぞれの人を否定しない、否定されないという距離感の気持ちよさを感じていただけるような作品になったんじゃないかなと思います。私も見終わったときに、「あー、優しい映画ができたな」と思いましたが、ちょっと気が楽になるような、何も気負わずに見てもらえるのがこの映画の魅力かなと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2023「1秒先の彼」製作委員会
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