井浦新「このまま恭兵さんを独り占めしたい」憧れの柴田恭兵と初共演!「連続ドラマW 両刃の斧」【インタビュー】

2022年11月12日 / 08:00

-ドラマが完成した今は、その山を制覇した手応えを感じていますか。

 それはないですね。僕は趣味で登山をやっているので、撮影をよく山に例えるんですけど、山はどれだけ登っても、制覇した感覚にはなれないんです。喜びや楽しさはもちろんありますが、途中で心も折れているし、「きつい」と思いながら登っていたりもするので…。それは撮影も同じです。ただ、自然の山は二度、三度と登ることができますが、撮影は一回限りの刹那的なもので、二度目はありません。だから、なおさら制覇した感覚にはなれなくて。でも、その経験が必ず自分の栄養になると信じていつも登っています。

-では、柴田恭兵さんの見え方は、撮影前後でどう変わりましたか。

 見え方は変わりません。そこが恭兵さんのすごいところです。初めてごあいさつしたときも、ガチャっと扉を開けたら、その向こうにみんながイメージする柴田恭兵さんがいて、笑顔で軽快に「よろしく」と固い握手をしてくださって。終わったときも、出会った2カ月前と何も変わらずすてきなスピーチで締めくくり、みんなの心にちゃんと恭兵さんを残して、スマートに帰られていったんです。本当のプロフェッショナルとは、こういうことなんだなと、最後まで教えられました。ただ、実際に共演してその人間性の大きさや深さ、そこから出てくるお芝居の奥行きや大きさ、繊細さを体感した分、恭兵さんに対する憧れや尊敬はより深まりました。

-そうすると、この作品は井浦さんにとって、どんなものになったのでしょうか。

 間違いなく宝物になりました。精神的にもフィジカル面でもかなり追い込まれる中で、自分の限界や今後の課題などが見えてきましたし。それぐらい、(撮影した)2022年春時点の自分がすべて絞り出された感じがありました。だから、これからいろんな作品に入っていったとき、「『両刃』をやったんだから、絶対これだってクリアできる」と支えになるような作品になったんじゃないかなと。ここで得たものはたくさんあったので、あとはそれを自分がちゃんと栄養にしていけるかどうかだと思っています。

(取材・文・写真/井上健一)

「連続ドラマW 両刃の斧」 (C)WOWOW

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

木村佳乃「私が声優をやるなら小田急線のロマンスカーがいいです」『映画 きかんしゃトーマス いっしょに歌おう! ドレミファ♪ソドー島』【インタビュー】

映画2026年3月25日

-先ほど、子ども向けの仕事に携わりたいという夢があったと伺いました。それが今回かなった感じですけど、その辺りはいかがですか。  昔Eテレで「ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン」という番組を2年間ぐらいやりました。その時に、すごくいろんなとこ … 続きを読む

【映画コラム】3月前半の公開映画から『私がビーバーになる時』『ウィキッド 永遠の約束』『スペシャルズ』

映画2026年3月24日

『ウィキッド 永遠の約束』(3月6日公開)  オズの国の隠された真実を知り、それぞれの道を歩むことになった「悪い魔女」エルファバ(シンシア・エリボ)と「善い魔女」グリンダ(アリアナ・ グランデ)。2人の溝が深まる中、オズの国は“カンザスから … 続きを読む

天宮沙恵子プロデューサー「最終話では、ようやく未来と颯太の間で明かされる真実があります」火曜ドラマ「未来のムスコ」【インタビュー】

ドラマ2026年3月24日

-続けて、将生役の塩野瑛久さんについては。  今までに見たことのない塩野さんを見たいという思いでキャスティングしました。最初は、塩野さんもわれわれも、将生をどういうふうに描いていこうか、結構悩みながら作っていった感じでした。塩野さん自身も「 … 続きを読む

佐々木大光「新たな気持ちで、フラットに見ていただけるとうれしい」 悔しい気持ちを乗り越えて挑む「ダッドシューズ 2026」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年3月24日

 KEY TO LITの佐々木大光が主演する「ダッドシューズ 2026」が4月16日から上演される。2025年、惜しくも完走できなかった本作がさらにパワーアップして復活。“ダッドシューズ”と呼ばれる古臭いデザインのシューズを手に入れた主人公 … 続きを読む

『ワン・バトル・アフター・アナザー』、『罪人たち』の栄冠が示すアカデミー賞の変化【コラム】

映画2026年3月21日

 それから10年。今回の授賞式でも、『罪人たち』のほかにもさまざまな「初」を目にすることとなった。国際長篇映画賞では、『センチメンタル・バリュー』がノルウェー映画「初」のアカデミー賞を受賞。歌曲賞では、『Golden』(『KPOPガールズ! … 続きを読む

page top