小池徹平、ローラ役の城田優と共に思いを引き継ぐ 「新しいカンパニーの『キンキーブーツ』も最高だと言われる作品にしたい」【インタビュー】

2022年9月30日 / 08:00

-では、この作品にたくさんの人が熱狂するのも、そうしたところが魅力となっているからでしょうか。

 そうですね。それから、そのナンバーに限らず、楽曲の力は大きいと思います。シンディ・ローパーさんが作られた楽曲はどれも聞いていると元気が湧いてきます。歌っていても非常に感情が入り込みやすく、不思議と歌に引っ張ってもらっている感覚になるんです。

-ところで、チャーリーはローラと出会い、運命が変わりますが、小池さんが人生が変わったと感じた出来事は?

 僕がこの業界に入るきっかけとなった母の一言です。高校1年生のときに、新聞に載っていた広告を見た母が、「映画のオーディションを家の近くで開催するみたいだから、GWでひまなら行ってきたら?」と僕に言ってきたんです。それまで興味はなかったんですが、「優勝賞金100万円」と書いてあったので、近いし行ってみようかなと(笑)。そのオーディションは落ちてしまったのですが、それがきっかけになって、この業界に興味を持ち、同世代の人たちが夢を持って頑張っている姿に刺激を受けて、本気で目指すようになりました。

-では、チャーリーがキンキーブーツを作ることを決めたように、小池さんが下した人生の大きな決断は?

 この業界に生きていると、決断の連続な気がします。東京に上京してくることも大きな決断でしたし、ミュージカルをやるというのも大きな決断だったと思います。初めて出演したミュージカル作品は、宮本亞門さんが演出された「メリリー・ウィー・ロール・アロング」でしたが、僕は無知で、何も知らないまま飛び込んだんです。何も分からないから、ただがむしゃらにやっていただけでした。今、思い返せば、そこで出会ったキャストの皆さんは当時20代でしたが、すごい実力の持ち主ばかりで、それにまずは驚かされ、自分の出来なさに悔しい思いをして、こんな世界があるんだとワクワクしました。新しい道が開けたような気がしたので、僕にとっては大きな転機ではありました。

-改めて、本作の見どころを。

 この作品は、チャーリーがストーリーを進める主人公ですが、お客さまに楽しんでいただけるのは、ローラのパフォーマンスと人間ドラマだと思います。ですので、ぜひローラに注目して楽しんでいただけたらと思います。

(取材・文/嶋田真己)

ブロードウェーミュージカル「キンキーブーツ」

 ブロードウェーミュージカル「キンキーブーツ」は、10月1日~11月3日に都内・東急シアターオーブ、11月10日~20日に大阪・オリックス劇場で上演。
公式サイト http://www.kinkyboots.jp

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

水上恒司、池田千尋監督「人間の心が一番の謎。その謎を一緒に楽しんでもらえたらと思います」『九龍ジェネリックロマンス』【インタビュー】

映画2025年8月29日

-今回は、実年齢より年上の役で年上の吉岡里帆さんの先輩役でもありましたが難しかったですか。 水上 難しかったです。30代の工藤は単純に今の自分を老けさせればいいという話でもなく、精神的な部分で年上の人間として、令子がほれるような人間像を作っ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(2)大阪下町に生まれて

舞台・ミュージカル2025年8月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない  「今日の話はオ … 続きを読む

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。  奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む

上田竜也&橋本良亮、舞台初共演を通して「絆はより強固になる」 音楽劇「謎解きはディナーのあとで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月26日

-皆さんの歌唱シーンもあるのですか。 橋本 それはもちろん、ちょくちょくあります(笑)。歌います。アンサンブルの方と一緒に歌うシーンもありますが、ミュージカルではないんです。バックに流れていて、それに合わせて芝居していくという形だと思います … 続きを読む

青山貴洋監督「問診シーンが最大の課題に」日曜劇場『19番目のカルテ』【インタビュー】

ドラマ2025年8月25日

 また、原作から得た気付きも大きいという。「原作には、読者の感情を揺さぶる瞬間が描かれています。それがどこにあるのかを探りながら、ドラマにもそのエッセンスを取り入れるようにしています」。  原作の短編では、百々がさまざまな医療機関を受診して … 続きを読む

Willfriends

page top