ジェームズ・キャメロン監督「配信で見るのと、スクリーンの3Dとでは、全く違う体験だ」『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』【インタビュー】

2022年9月26日 / 06:28

 12月16日から全国公開される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開に先駆け、9月23日から2週間限定で『アバター:ジェームズ・キャメロン3D リマスター』が劇場公開されている。

『アバター:JC3DR』ポスタービジュアル

 ジェームズ・キャメロンが監督をした本作は、斬新な3D映像で映画界に衝撃を与え、全世界興行収入歴代1位の記録を持つSF大作『アバター』(09)を最新技術で一新し、新たに重要なシーンを追加。4K、9.1サウンドにリマスターした特別版だ。

 22世紀、人類は希少鉱物を求めて地球から遠く離れた神秘の星パンドラで「アバター・プロジェクト」を展開していた。

 それは“ナヴィ”と呼ばれるこの星の種族と人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を操作員の意識で操ることで、人間に有毒な大気の問題をクリアし、ばく大な利益をもたらす鉱物を採掘するというものだった。

 この計画に参加した元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)は、車いすの身だったが、アバターを得て体の自由を取り戻す。

 だが、パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちたジェイクは、パンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する戦いに身を投じていく、というストーリー。

 キャメロン監督は3Dの効果について、「人間の無意識下に働きかけ、キャラクターへのより強い思い入れや、感動につながる」と語る。

 今回、13年の時を経て、リマスター版の製作に至った理由については、「この映画を劇場上映するのはいいアイデアだと思った。本作を映画館で見たことがない若い世代の映画ファンがたくさんいる。配信で見るのと、スクリーンの3Dとでは、全く違う体験だ。これはもともと大スクリーンを想定して作った映画なのだから」と話した。

 今回のリマスターについては、「もともとかなりいいものだったが、今回はよりよいバージョンになっている。公開当時にはなかった4K、そして9.1サラウンドにリマスターされ、所々に高フレームレート(1秒間に表示できる画像数を表す単位)を使い、3Dのクォリティーが向上している。これをHDRにリマスターした。だから美しくて音もいい。それに10年もたてば、人は忘れるもの。『当時は大騒ぎしたけど、実はたいしたことはなかったかも』と思い始めた人もいるかもしれないしね(笑)」と解説した。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

【映画コラム】戦争が終わった後に残るものは…『ハート・オブ・ビースト』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

映画2026年9月25日

『ハート・オブ・ビースト』(9月25日公開)  かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人のジェームズ(ブラッド・ピット)と、元軍用偵察犬で義足のオーディン。戦場を離れた現在も、彼らは相棒として深い絆で結ばれていた。  ところがアラスカ上空 … 続きを読む

市川團十郎、市川新之助「こういう形で記録に残せたのは非常によかったと思います」【インタビュー】『襲名』

映画2026年9月24日

 十三代目市川團十郎白猿の襲名と八代目新之助の初舞台を正面から捉えた、三池崇史監督のドキュメンタリー映画『襲名』が、9月25日から全国公開される。映画の公開を前に、團十郎、新之助親子に話を聞いた。 -まず、映画を見て感じたことから伺います。 … 続きを読む

尾上松也「金田一耕助を演じる喜びがふつふつと」奥智哉「今の時代にふさわしい作品に」名作ミステリー映画で共演『八つ墓村』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 横溝正史原作の名作ミステリーが、令和の時代によみがえる!これまで繰り返し映像化されてきた『八つ墓村』が装いも新たに映画化され、9月18日から全国公開となる。  岡山県の山奥にひっそりとたたずむ八つ墓村で起きる連続殺人の謎に、名探偵・金田一 … 続きを読む

有村架純、石田ひかり、姫野花春「見終わった後ですごく幸せな気持ちになれる映画です」『さとこはいつも』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた『さとこはいつも』が、9月18日から全国公開。本作で、35歳の沙都子を演じた有村架純、55歳の里子を演じた石田ひかり、 … 続きを読む

page top