ジェームズ・キャメロン監督「配信で見るのと、スクリーンの3Dとでは、全く違う体験だ」『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』【インタビュー】

2022年9月26日 / 06:28

 また、キャメロン監督はスタジオジブリの作品からインスピレーションを受けているという。

 「スタジオジブリの作品にはマジカルなリアリズムがある。少しだけ現実と離れているような。ジブリ作品と、そのアーティストを、以前から尊敬してきた。ハードなタイプやエッジのあるアニメは『アバター』の世界とは関係がないが、スタジオジブリの作品には、楽しませてもらってきた。とは言っても、そっくりにコピーするわけではない。夢のような美しさを感じさせる、そのフィーリングの部分を参考にした」と明かした。

 そして、日本の観客に向けて、「『アバター』を公開したとき、日本の皆さんは温かく受け入れてくれました。この映画をとても愛してくれました。劇場で見るという特別な体験を皆さんが覚えていてくれて、劇場で再び、その思い出とつなげてくれることを願っています。そして本作を配信やブルーレイでしか見ていない若い世代の日本の皆さん、ぜひ劇場でパンドラを経験してください」と呼び掛けた。

 その続編となる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のストーリーは、第1作目から約10 年後、神秘の星パンドラの一員となり、ナヴィの女性ネイティリと結ばれた元海兵隊員のジェイクは、妻と子どもたちと共に平和に暮らしていた。ところが、再び人類がパンドラに現れて神聖な森を追われる。ジェイクと家族は、未知なる“海の部族”の元へ身を寄せるが、この美しい海辺の楽園にも、侵略の手は迫っていた…というもの。12月16日の公開が楽しみだ。

(構成/田中雄二)

(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

高橋克典「これは吉良の物語でもあるのだと感じていただけるような芝居をしたい」 堤幸彦「『忠臣蔵』は、演劇的に言えば1丁目1番地的な作品」 舞台「忠臣蔵」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年12月10日

-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む

生田斗真が驚きの一人二役!「最初から決まっていたわけではありません」制作統括・藤並英樹氏が明かす舞台裏【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月8日

-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む

板垣李光人「最初から、戦争を考えて見るのではなく、実際に見て感じたことを広めていっていただければ、それが一番うれしいです」『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』【インタビュー】

映画2025年12月5日

-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。  功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

Willfriends

page top