エンターテインメント・ウェブマガジン
荒牧 プロデューサーさんたちと話し合いをしたときに、ピースの又吉(直樹)さんのイメージでいこうという話が出たので、又吉さんは意識しました。漫才にもシュールさがあって、刺さる人にはすごく刺さるという、あの独特の空気感を出したいなとは思っていました。
和田 僕は撮影に入る前までは、ティモンディの高岸(宏行)さんをイメージしていたんですが、でも高岸さんは高岸さんでしかないなと思い直して…。なので、誰かをイメージしたというのは僕はなかったです。
荒牧 2.5次元作品と呼ばれているジャンルで活躍している俳優たちには、「この作品に出たらこうなれる」というルートがないんですよ。道なき道を行っていると感じながら進んでいます。なので、僕は新たなルートを開拓したいという思いがあります。それはもちろん、後輩たちのためにもなると思いますが、自分自身のためでもあります。2.5次元で活躍している俳優たちは、みんなポテンシャルが高いので、ぜひ多くの方に知っていただきたいですし、荒牧慶彦という存在もみんなに知ってもらいたいです。
和田 ずっと言っていますが、僕は朝ドラに出ることが変わらない目標です。昔から祖母や母親が毎朝見ていたということもありますが、毎日、誰かの楽しみになれるというのは素晴らしいことだと思うんです。朝ドラで元気な姿をたくさんの方に見ていただいて、その日1日、元気になってもらえたら幸せだなと。遠い目標では、この仕事をずっと続けていくことですね。これまで好きなことを続けていられるなら、それが役者じゃなくてもいいと思っていたんですが、30歳を過ぎて、役者しかできないと気付きました。なので、役者をずっと続けていければと思っています。
荒牧 シーズン1同様、とにかく笑える舞台にしたいと思っています。頭の中を空っぽにして、ただただ笑える舞台にしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください。
和田 シーズン1で、初めて漫才を人前で披露して、そのときに笑っていただくことの難しさとうれしさを痛感しました。どの舞台もお客さまと一緒に作り上げていくものですが、特にこの作品はお客さまの力が大きい舞台だと思います。一緒に、あの空間を楽しんで、「カミシモ」という作品を作っていただけたらうれしいです。
(取材・文/嶋田真己)
舞台「あいつが上手で下手が僕で」シーズン2は、11月18日~24日に都内・日本青年館ホール、12月2日~4日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。
公式サイト https://kamishimo-stage.com
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月4日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む