エンターテインメント・ウェブマガジン
やはり難しい問題ですし、社会や行政、国レベルでどうにかしないといけない問題なんだろうなと思います。その中でも、私がこの作品に関わって一つ思ったのが、「加害者は被害者である」という考え方が、もう少しみんなに必要なのかなということです。何か罪を犯した人間は、もちろん加害者ではあるけれど、なぜ罪を犯すことになってしまたのかという、そのもっと根本を社会全体で見つめるような愛が必要な気がします。やってしまったことを「罪だ」と言って批判することは簡単ですが、もっとその根本に思いをはせて、加害者を救えるような何かがあれば、相対的に、その人数が減っていくのではないかなと思いました。
児童相談所の職員の方が、どういう気持ちで、この仕事をやっているのか、決して怠慢で子どもが亡くなってしまっているのではないということも、もっと世間に知れわたってほしいなと思います。虐待されている子どもや、それをしてしまっている親御さんを救う仕事ではあるのですが、この仕事をやっている方も、救われる世の中になってほしいですし、この仕事がフィーチャーされて、社会全体が児童福祉司をねぎらえるようになるお手伝いが、この作品でできたらいいなと思います。
大きな目標を持つというよりも、一歩一歩確実に前に進んでいければいいなという、のんびりタイプなのですが、何か配役に困ったときに名前が挙がるような人間でありたいなと思います。「この役どうしよう、誰にやってもらおう?」というときに、「小野花梨でいいんじゃない」と言ってもらえるような実力と人格を持っていたり、そういう立場になれたら最高だなと思います。
(取材・文・写真/小宮山あきの)
映画2025年7月3日
-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。 自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む
ドラマ2025年7月2日
磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む