夏帆「やらないという選択肢はなかった」 苦手意識もあった舞台への挑戦【インタビュー】

2022年9月1日 / 08:00

-では、舞台だけでなく映像作品においても、芝居の楽しさ、演じることの面白さというのはどこにあると感じていますか。

 何年やっても分からないですし、難しいなと思いながら続けていますが、役との出会い、作品との出会い、人との出会いなど、さまざまな“出会い”があることなのかなと思います。自分が思ってもみないところに行ける瞬間があって、誰かと一緒にものを作るのはすごく楽しい作業ですし、すごく中毒性のある仕事だなとつくづく感じます。

-芝居をする上で、これだけは大切にしたいと考えていることは?

 正直でいたいなとは常に思っています。お芝居は、作られた世界でうそのことをやっているのだと思いますが、でも、その中でも正直にその場にいたいです。

-改めて、公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 「阿修羅のごとく」は、いまだにファンの多い作品だと思います。この座組で、ドラマとはまた違う、自分なりの阿修羅を見つけていけたらと思っています。木野さんから演出プランを伺って、いったいどんな舞台になるのか…まだ想像もできませんが、とてもワクワクしています。皆さんに楽しんでいただけるよう精いっぱい頑張りますので、ぜひ劇場に遊びに来ていただけたらと思います。

(取材・文・写真/嶋田真己)

モチロンプロデュース「阿修羅のごとく」

 モチロンプロデュース「阿修羅のごとく」は、9月9日~10月2日に都内・シアタートラム、10月8日~10日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演。9月14日18時開幕にて生配信あり。
公式サイト https://otonakeikaku.net/2022_asyura/

 

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