伊藤あさひ、“戦隊シリーズ”が俳優人生の転機に 「自信にもなりました」【インタビュー】

2022年7月16日 / 08:00

-戦隊シリーズには、子どもの頃から憧れがあったんですか。

 もちろんです! 僕は、「忍風戦隊ハリケンジャー」や「爆竜戦隊アバレンジャー」の世代なのですが、大好きでした。実際に僕が出演させていただくようになって、5歳ぐらいの男の子が、七夕の短冊に「レッドになりたい」と書いてくれているのを見て、自分も子どもの頃に書いていたことを思い出し、感慨深い気持ちになりました。

-今は俳優としてどんな目標がありますか。

 具体的な目標は持たないようにしているのですが、自分が楽しいと思えることを続けていきたいと思っています。自分を追い込み過ぎてしまうと、自由がなくなり、つらくなってしまうと思うので、「今が一番楽しい」と思える状態を続けていけたらいいなと思います。

-ちなみに、今楽しいと思う瞬間は?

 今は、今作の稽古です。う大さんの演出でどんどん役が深まっていて、まるでそのとき感じたことをそのまま吐き出しているような感覚でお芝居ができるようになってきました。コメディー要素のある作品なので、僕も笑いながら稽古をしています。面白い作品になると思います。

-プライベートでは?

 おいしいご飯を食べているときや、早起きできたときかな。僕は、朝があまり得意ではなく、お仕事のときも、休みの日もなかなか起きられないのですが、たまに、全然寝ていないのに、スッと起きられるという“当たり”の日があるんです。そうすると、すごく気持ちいいんですよ。朝早く起きたからといって、特に何かをするわけではないのですが(笑)。

-改めて、本作の見どころと公演を楽しみにしている人たちにメッセージを。

 クスッと笑える作品です。ファンタジーの世界観に没頭し、最後には前向きな気持ちになってもえると思います。見た方の力になれるような作品にしたいと思っておりますので、ぜひ楽しみにしていてください。

(取材・文・写真/嶋田真己)

パルコ・プロデュース2022「スルメが丘は花の匂い」

 パルコ・プロデュース2022「スルメが丘は花の匂い」は、7月22日~31日に都内・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAほか、大阪、福岡、広島、高知、愛知、福島で上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/surumegaoka

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