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宮﨑駿監督のアニメーション映画を世界で初めて舞台化する「千と千尋の神隠し」が3月2日から上演される。舞台化に当たり、翻案と演出を手掛けるのはジョン・ケアード。千尋役を橋本環奈と上白石萌音がWキャストで演じる。橋本と上白石に、作品への思いや公演への意気込みなどを聞いた。
上白石萌音(左/ヘアメーク:冨永朋子(アルール)/スタイリスト:嶋岡隆、北村梓(Office Shimarl))と橋本環奈 (ヘアメーク:森本淳子(GON.)/スタイリスト:鈴江 英夫(株式会社H)) (C)エンタメOVO
橋本 最初に本作のお話を聞いてから、かなり時間がたっているので、本当にやるんだと改めて実感しました(笑)。ポスター撮影、そして制作発表を行って、もう後戻りできないなって。私にとっては初舞台ということもあり、まだどんなものか全く想像できませんが、だからこそ逆に不安や緊張はなく、ワクワク感でいっぱいです。
上白石 制作発表で入場するときに、『千と千尋』の音楽が大音量でかかっていたことにすごく感動して鳥肌が立ったのを覚えています。音楽の力は改めてすごいと感じました。今作ではブラッド・ハークさんという天才が編曲を手掛けてくださるので、舞台ではどんなアレンジの音楽が聞けるのか、ますます楽しみになりました。スタッフの方々もキャストの方々も一流の方が集められています。制作発表でも皆さん明るく、笑いが絶えなかったので、きっとお稽古も楽しいものになるとワクワクしています。
橋本 たまたまです。これまで、周りの役者さんから「舞台やらないの?」と声を掛けていただくこともありましたし、皆さんから「舞台は楽しい」と聞いていたので、私自身も「そんなにも楽しいんだ」と思ってはいたんです。ただ、自分が舞台に立つ姿が全く想像できなかったので、中途半端な気持ちではできないと感じていました。そんなときに今回のお話を頂いて、純粋にやりたいと思いました。それは舞台に臨む大変さや不安ということを超越した思いでした。これほど皆さんから愛されている不朽の名作で、千尋を演じることができるということはまたとない機会ですし、ここでちゅうちょしたらいけないと。今回の挑戦は、私にとっても大きな節目になると感じています。
上白石 考える時間も悩む時間もいっぱいあるのが好きです。1行のせりふについて何日も何日も悩めるなんて、こんなにぜいたくなことはないと思います。舞台に出演するたびに初心に戻れますし、地に足が着く感覚があります。それから、「毎日、物語が始まって終わる」というのも舞台の魅力です。映像の場合、シーンごとに撮影するので、シーンが前後することも多々あります。ですが、舞台では、最初から最後まで通して演じるので全編を通して生きられる。しかも、毎日、同じ脚本で同じことをしているのに1回も同じ舞台にはならないんです。「生きている」「お芝居している」という感覚を、しびれるくらいに味わえるのがたまらなく好きなんです。私は小さい頃から舞台が好きだったのですが、これからも一番好きなのは舞台なんだろうと思います。
橋本 私自身は22歳ですが、千尋は10歳です。大人でも子どもでもない、成熟し切れていない年齢というのが千尋の大事な要素だと思います。この作品では、千尋が成長していく姿に皆さんが感情移入をしてくださるんだと思います。なので、舞台を見に来てくださった方が応援したくなるような千尋として生きたいと思っています。
上白石 千尋は勇気があって、強くて、同時にめちゃくちゃ運がいい子だと思います。一歩踏み外したら奈落の底に落ちるような階段も無事に上れているんですよ(笑)。運動神経もいいですし、奇跡のような選択ができる子だと思います。でも、本人はその自覚はない。だから、とにかく一生懸命できることをやっているんです。その“何も考えていないが故の強さ”をうまく出せたら面白いんじゃないかなと思っています。私もキーポイントは10歳だというところにあると思うので、稽古までに映画を見直したりして、想像を膨らませたいと思います。
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