エンターテインメント・ウェブマガジン
「トリック」「SPEC」シリーズなどを手掛けた堤幸彦監督と、俳優の田中圭がタッグを組んだ、Huluオリジナル「死神さん」が配信中。本作は、警視庁で最も疎まれ嫌われている再捜査専門の刑事・儀藤堅忍、通称「死神」が、事件ごとに相棒を替えながら、警察が生み出した“冤罪(えんざい)事件”の真相をあぶり出していくミステリードラマ。田中が演じる儀藤の捜査をサポートする“連絡係”の南川メイを演じる前田敦子に、本作の見どころや撮影の裏側、さらに演じることへの思いを聞いた。
メイは、すごく客観的な役で、あまり背景も描かれていない女性です。これからどうなっていくのかも分かりませんし、最初から続編を期待させるような描き方だったので、とにかく楽しくやろうと思っていました。
むちゃぶりに近い演出が結構ありました(笑)。なので、勢いが大事なんだろうと感じました。特に今回演じたメイは、キャラクター重視の役でもあるので、監督もテンポを大事にしていたんだと思います。暗くなりがちなストーリーなので、その中でメイが“箸休め”になったらいいなと思いながら演じていました。
堤監督は、撮影現場でどんどん編集をしていくんです。ほかの監督が現場で編集しているのは見たことがないので、そのスピーディーさは堤監督ならではだと思います。(演技に対する演出も)「あまり深く考えないで、とりあえずどんどんやって」というようなむちゃぶりとも思える演出が、“天の声”のように遠くから聞こえてきます(笑)。ですが、そのスピーディーさがあるからこそ、新しいコメディーの世界を作れるんだろうなと思います。それは、本作に限らず、どの現場でも変わりません。それから、監督は、現場ではとにかく明るくて、ずっとお話ししています。今回は、ホモサピエンスについて教えてくれました(笑)。
私が(撮影に)入ったときには、監督と田中さんとで、すでにかなりキャラクターを作り込んでいたので、“死神さん”は出来上がっていました。「逃げ得は許しません」のポーズも決まっていて、田中さんはすっかり猫背で…(笑)。なので、「こういう感じでいきます」と教えていただき、そこに入っていった感じでした。
田中さんはオンオフがはっきりとしている方なので、(休憩中は)普段通りの田中さんでした(笑)。儀藤さんは、普段の田中さんとは全く違うキャラクターなので、余計にそれを感じました。ですが、田中さんは今回、せりふがすごく多かったので、休憩中も集中されていることが多く、「昨日、何食べた?」というような、たわいないお話ししかできなかったです。
(癖が強い役は)感情に波があることが多いので、それを捉えて演じています。私は、偽った自分を見せるのが得意な方ではないので、すごくいい子で、優等生で、常に冷静というような役の方が窮屈で難しく感じるんです。波がある方が演じやすいのかもしれません。
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開) 太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む