【インタビュー】映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』内藤秀一郎「仮面ライダーとスーパー戦隊の歴史の重みを感じました」駒木根葵汰「2人で変身するときは、気合が入りました」

2021年7月21日 / 07:30

-これから「機界戦隊ゼンカイジャー」の後半戦に臨む駒木根さんに、内藤さんから贈る言葉は?

内藤 僕が「仮面ライダーセイバー」をオールアップしたときにまず感じたのは、「1年間、本当に早かったな…」ということです。振り返ってみると、最初の頃、僕は監督に言われるまま演じていただけでした。それが回を重ねるうち、「神山飛羽真という人間を一番知っているのは自分だ」という気持ちが生まれ、監督に対して自分の思いをぶつけられるようになったんです。でも、「そういう気持ちをもっと早く監督にぶつけておけばよかった」という反省もあります。だから、僕からは「1年間、『機界戦隊ゼンカイジャー』のことだけ考えて、監督とぶつかり合い、最後はみんなで笑って終われるようにしてほしい」という言葉を贈ります。

駒木根 ありがとうございます。頑張ります。

-それでは最後に、この映画に対する意気込みを聞かせてください。

内藤 僕がこの映画で一番頑張ったのは、大人になったルナ(「仮面ライダーセイバー」で物語のカギを握る少女/横田真悠)と会うシーンを、ワンカットの長回しで撮影したことです。台本で6ページぐらいある場面を、カメラを回したまま、芝居をしている間にスタッフさんや映らないキャストが見えないように移動して…という方法で、12時間かけて撮影しました。この先も、こんな現場を味わえるのかな…というぐらい貴重な体験だったので、僕自身にとっても、神山飛羽真としても、一つの集大成になりました。映画としても大きな見どころなので、ぜひご覧ください。

駒木根 「機界戦隊ゼンカイジャー」は、スーパー戦隊のアニバーサリー作品ということで、スタートから華々しくやらせていただいた上に、今回は仮面ライダーと共闘という、さらに素晴らしい舞台を用意していただきました。「仮面ライダーセイバー」の皆さんはもちろん、歴代のスーパー戦隊や仮面ライダーに胸を借りるつもりで、伸び伸びとやらせていただき、しっかりと僕らの色は出せたかなと思っています。スーパー戦隊や仮面ライダーの偉大さを、身を持って感じることができ、これから後半戦を戦っていく自信になりました。アニバーサリー作品としても豪華に仕上がったので、皆さんにご覧いただけるのが楽しみです。

(取材・文・写真/井上健一)

「スーパーヒーロー戦記」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (C)2021 テレビ朝日・東映AG・東映

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