渋沢栄一、パリへ!「現代のVFX技術で、あたかも当時のパリにいるかのように再現した映像が見どころです」田中健二(演出)【「青天を衝け」インタビュー】

2021年7月11日 / 11:00

-パリ編は、同時に日本国内でも、幕府が朝廷に政権を返上する大政奉還が行われ、徳川慶喜の見せ場もあるようですね。

 大政奉還は第二十三回で描かれます。慶喜公は、見方によって評価が分かれるので、本当のところがどうだったのかは分かりません。ただ、「青天を衝け」なりに、「こういう筋道で大政奉還に至ったのではないか」と、慶喜の気持ちが分かるように描いたつもりです。今までの幕末ものとは一味違った慶喜像としてご覧いただけるのではないでしょうか。

-大政奉還の場面を演じた草なぎさんの印象は?

 史実として、大政奉還の文言には徳川家康公に言及している部分があります。大政奉還を宣言するシーンで、草なぎさんに「そういうところにも少し思いをはせてほしい」とオーダーしたところ、ものすごくいい芝居をしてくれて…。撮影後、「感動しました」と伝えたら、草なぎさんが「言っているうちに、家康さまが降りてきちゃって」と言うんです。「家康さまに感情移入してしまい、こんな感じになりました」と。それを聞き、「草なぎ剛、すごい!」と思いました。大政奉還自体は、とても難しい言葉で宣言しているのに、その中に草なぎ=慶喜の気持ちがきちんと出ている。それは、どこかで家康さまとリンクしたからこその感情なんだろうな…と。そこはぜひ期待してください。

(取材・文/井上健一)

徳川慶喜役の草なぎ剛

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