渋沢栄一、パリへ!「現代のVFX技術で、あたかも当時のパリにいるかのように再現した映像が見どころです」田中健二(演出)【「青天を衝け」インタビュー】

2021年7月11日 / 11:00

-パリ編は、同時に日本国内でも、幕府が朝廷に政権を返上する大政奉還が行われ、徳川慶喜の見せ場もあるようですね。

 大政奉還は第二十三回で描かれます。慶喜公は、見方によって評価が分かれるので、本当のところがどうだったのかは分かりません。ただ、「青天を衝け」なりに、「こういう筋道で大政奉還に至ったのではないか」と、慶喜の気持ちが分かるように描いたつもりです。今までの幕末ものとは一味違った慶喜像としてご覧いただけるのではないでしょうか。

-大政奉還の場面を演じた草なぎさんの印象は?

 史実として、大政奉還の文言には徳川家康公に言及している部分があります。大政奉還を宣言するシーンで、草なぎさんに「そういうところにも少し思いをはせてほしい」とオーダーしたところ、ものすごくいい芝居をしてくれて…。撮影後、「感動しました」と伝えたら、草なぎさんが「言っているうちに、家康さまが降りてきちゃって」と言うんです。「家康さまに感情移入してしまい、こんな感じになりました」と。それを聞き、「草なぎ剛、すごい!」と思いました。大政奉還自体は、とても難しい言葉で宣言しているのに、その中に草なぎ=慶喜の気持ちがきちんと出ている。それは、どこかで家康さまとリンクしたからこその感情なんだろうな…と。そこはぜひ期待してください。

(取材・文/井上健一)

徳川慶喜役の草なぎ剛

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

安田章大、『髪結いの亭主』の初めての舞台化に「人間たちの退廃感がより響くのではないか」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月9日

 1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む

【映画コラム】8月の公開映画から

映画2026年9月4日

「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載  最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む

山口馬木也 柴田勝家の最期は「不思議な体験でした」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年8月30日

-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。  仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む

パク・ジョンミン「一人二役は想像以上に大変でした」韓国のヒットメーカーが「ガス人間」に続いて送り出すサスペンス・ミステリーで熱演『顔 -かお-』【インタビュー】

映画2026年8月28日

-劇中ではそんなご苦労を感じさせない名演でした。  実は、最初にオファーをいただいたのは、ドンファン役だけだったんです。でも、脚本が面白かったためについ欲が出てしまい、僕の方から「ぜひヨンギュもやらせてください!」とヨン監督にお願いしたんで … 続きを読む

【映画コラム】「生き残る」とは何か『ラスト・サバイバー』『シェルター』が描く極限の人間ドラマ

映画2026年8月28日

『シェルター』(8月28日公開)  スコットランド沖の孤島に建つ灯台を隠れ家にして、愛犬と共にひっそりと暮らす元特殊部隊員マイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)。  ある日、週に一度、叔父と共に船で生活物資を届けに来る少女ジェシー(ボ … 続きを読む

page top