【インタビュー】NHKパラスポーツ×特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」奥野壮「撮影前の1カ月間は、車いすで生活をしました」

2021年6月25日 / 12:00

 奥野壮が主演する特撮ドラマ「超速パラヒーロー ガンディーン」が、6月26日(土)午後6時5分からNHK総合テレビで放送スタート。本作は、パラスポーツと本格特撮が合体した前代未聞のドラマ。奥野が演じる、車いす陸上のトップアスリートを目指す高校生の主人公・森宮大志が、仲間が作るサポート・ギアを駆使してスーパーヒーロー“ガンディーン”に変身し、侵略者から地球を守る物語。本作で“車いすアクション”で戦う変身ヒーローに挑戦した奥野に、撮影に臨んだ感想や見どころなどを聞いた。

「超速パラヒーロー ガンディーン」奥野壮

-奥野さんが演じる森宮大志役は、オーディションで選ばれたと聞きました。オーディションを受けて合格したときの率直な気持ちを教えてください。

 パラスポーツと特撮が合体したドラマを作ると聞いたときに、斬新で面白い。絶対にやりたいと思いました。絶対に僕を使ってほしいという思いでオーディションに臨んだので、合格のお知らせを聞いたときは、めちゃくちゃうれしかったですし、頑張ろうという気持ちになりました。

-役作りをする上で、日常生活で使う車いすや、パラ陸上の競技用の特殊な車いすの練習をされたそうですが、車いすを使用した感想は?

 撮影に入る前の1カ月間は、ずっと家の中で車いすで生活をしていました。僕は今、兄と一緒に住んでいるのですが、高い所にある物が取れなかったり、トイレに座るとき車いすから乗り換えをするのが難しくて、兄の手を借りることが多かったです。家の近辺を散歩したときは、緩やかな登り坂でも本当にきつくて、一生懸命フルマックスでこいでも、ゆっくりと進んでいく感じなので、坂道はしんどいなと思いました。

-競技用の車いすの訓練は、どのぐらいの期間、どのようなことをしたのでしょうか。

 撮影の1カ月前から、週に数日2時間ぐらい、現役の選手たちと一緒にスタートの練習や、コーナーを曲がる練習を何度もしました。競技用の車いすは、日常用とは全く違っていて、スピードが出るので怖いですし、スピードに乗っている中で、どれだけ減速せずにコーナーを曲がるかなど、実際にやってみないと分からない難しさがありました。

-訓練は大変でしたか。

 めちゃくちゃ大変でした。僕がトラックを1周するだけでゼーハー言っているのに対して、現役の選手の方は、1日にこれを50周すると話していたので、その膨大な差に驚がくしましたし、改めてアスリートはすごいなと思いました。

-役柄を演じる際に、特に意識したことはありますか。

 車いすで生活をしている役なので、常に足が動かないようにすることと、高校生の役なのでピュアな心で真っすぐに世界を見るというのを、頭の片隅に置きながら演じました。

-森宮くんは明るくポジティブで、宇宙飛行士になりたいという大きな夢も抱いていますが、森宮くんというキャラクターの印象や、奥野さん自身と重なる部分があれば教えてください。

 森宮くんには、強い精神力を感じました。僕は結構ネガティブな人間なので、彼のように強い心や、明るくてポジティブな面を持っていないのですが、夢に対して真っすぐなところは似ているかなと思います。僕はお芝居に対して真っすぐな心で向き合っていますし、仕事をする上で、そういう心は持っていたいなと思います。

-奥野さんは「仮面ライダージオウ」が俳優デビュー作ですが、特撮の経験が今回の撮影時にも生かされましたか。

 はい、生かせたと思います。デビュー作で仮面ライダー役を1年半ぐらい経験したので、怪獣が現われたときのリアクションだったり、ぶつかったときや驚いたときのアクションだったり、特撮ならではの動きは仮面ライダーをやっていたからこそ、スムーズにできたのかなと思います。

-小芝風花さんがコーチ役で出演していますが、小芝さんと共演した印象は?

 小芝さんは、関西出身ということもあって、とても気さくで明るくて、いい意味で気を使わなくていい方だなと思いました。撮影現場に小芝さんが入るだけで、その場がふわっと明るくなるような、人としての魅力がたくさん詰まっている方だなと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

 余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

 小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top