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2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」は、昭和・平成・令和の時代を、ラジオ英語講座とともに歩んだ家族のストーリー。安子(上白石萌音)・るい(深津絵里)・ひなた(川栄李奈)の3人のヒロインがバトンリレーをしながら100年の物語をつむいでいく。1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日に生まれた安子を演じる上白石が、初の朝ドラの現場で感じた思い、脚本やキャラクターの魅力などを語った。
毎日現場に行くのがうれしくて仕方のない日々を過ごしています。このチームは本当に明るくて、みんなが作品名の通り「おいで、おいで!」といった、太陽のような明るさを持ったチーム。撮影の初日から既にファミリー感があり、そんな中で、安子として、のびのびとお芝居をさせてもらっています。セットや美術、衣装も全部素晴らしくて、現場にいるだけで物語にスッと入っていける環境です。プレッシャーもありますが、安子らしく、自由に、生きることができたらなと思っています。
本当に愛情たっぷりに育てられた、すごく幸せな女の子。私は14歳から演じているのですが、とにかくピュアで、本当にかわいらしい人柄です。それをまた助長するのが岡山弁。岡山弁って、岡山の土地が持つ柔らかさや大きさが全部詰まったような言葉で、岡山弁を話しているだけで、安子に近づけるような気がします。それから、安子は和菓子が大好き。和菓子屋さんのお話なので、現場には常に和菓子があって、私も運が良ければ“おこぼれ”を頂けるので、それをご褒美にしながら頑張っています。
ケーキよりも和菓子が好きなのですが、私も安子と同じであんこが好きです。一番は決められないですが、クランクインして少したった頃に、和菓子指導の先生が「これが『たちばな』の味です」と言って、おはぎを持たせてくださった。それをいただいたら、本当においしかったので、今のところ、トップはおはぎです(笑)。
安子を演じながら、私も英語を学習したての頃を思い出しています。「よく分からないけど、このすてきな言葉をしゃべれるようになりたい」と思って、歌を覚えるみたいに、まねをしながらやっていたな…と、昔を思い出しながら演じているところです。そして、大正、昭和の頃から、ラジオ英語講座というのがあったことにも、私は驚きました。やはりどの時代にも、みんな学びたい、外とつながりたいという気持ちはずっとあるものなんだなと感じました。
もちろん憧れでした。多分お芝居をしている人は、一度は憧れる場所だと思います。でも、自分がヒロインをできるとは思っていなかったです。なので、いまだに我に返ると「すごいな」って思ったりもします。ご一緒してきたさまざまな俳優の先輩方に、「萌音ちゃんは絶対にいつか朝ドラ出るよ」とずっと言われ続けていたんです。しかも、「多分BK(大阪局)で、昭和だと思うよ」って。私も、おこがましいなと思いつつも、ひそかな夢として抱いてきたので、全てを言い当てられて、びっくりしています(笑)。
いいえ、本当に日々必死で、大丈夫かなと思いながら、でも、監督のOKを信じながらワンシーン、ワンシーンを重ねているところです。今回、私は1年全てを演じるわけではありませんが、1人の女の子の10年、20年ぐらいの人生を生きられる経験というのは、なかなかないこと。(脚本の)藤本(有紀)先生がくださる言葉を信じながら、丁寧にやっていって、振り返ったときに「あっ、成長できたな」と思えたらと思います。必死に頑張ります。
みんな本当に喜んでくれました。特に祖父母が(笑)。やはり、おじいちゃん、おばあちゃんが、朝ドラが大好きで、「いつか出てほしいな」と言われていたので、「また生きがいができた」と言ってもらえてすごくうれしかったです。周囲の反響はとても大きくて、発表された日は、誕生日ぐらいメールが来ました。誕生日より来たかもしれません(笑)。
はい。「ほらねっ!」って来ました。ちょっとブルっときました。怖って(笑)。「すごく楽しみにしている」と言ってくださいました。
ストレスをためないことですかね。「眠い」とか「疲れた」とか言っていこうかなと思っています(笑)。あとは、京都においしいものがたくさんあるのに、こういうご時世なので、なかなか外食ができないもどかしさがあるのですが、いいお野菜を買って、いいお肉を買って、ちゃんと食べて、お風呂にしっかり漬かって、基本的な生活をちゃんとしようと思っています。
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