エンターテインメント・ウェブマガジン
いのうえ この作品は、ある劇団がお芝居の稽古をしていく中でドラマが進行していくので、いろいろなお芝居のパロディーを入れやすいんですよ。全体的にそういったネタ芝居が入っているという構造です。
古田 気をつけないといけないなと、今、思っているのは、中島さん、いのうえさんを筆頭として、うちの劇団はみんな60代50代なんですよ。だから、パロディーが古い(笑)。20代には分からないパロディーの目白押しです。
いのうえ なので、公演が始まる直前にはなんとなくうっすらと、こういうものをやりますよっていうものを出そうかな、と(笑)。これを勉強しておいたら、より楽しめますよ、とお知らせする予定です(笑)。
古田 劇団員は、そもそも歌のある“おポンチ”しかやりたくないんです。「いのうえ歌舞伎」に出たいと思っている劇団員は一人もいない(笑)。なので、今回もみんな、“面白”に向かって全力でぶつかっていくと思います。それに今回は、文ちゃんと七瀬ちゃんというすてきなゲストが来て、阿部という恐ろしい助っ人が来ます。このご時世に、勇気を出して劇場に来てくださったお客さまに残念な気持ちを与えないように頑張ろうと思います。
いのうえ 新感線らしい“面白”芝居になると思います。このところ、明るく楽しい芝居が少なかったので、そういう意味では、ポップで楽しい新感線が帰ってきたと思って、楽しんでいただけると思います。
古田 2020年は、たくさんの劇団が公演中止になってしまったこともあり、今、演劇界は、少しでも明るい気持ちになっていただきたいという気持ちで動いています。ただし、ちょっといい話で面白いではなく、全然良くない話だけど楽しかったといえるのが新感線。40周年の昨年はそれができなかったので、今年こそ、そういった作品を作れたらと思っています。
(取材・文・写真/嶋田真己)
2021年劇団☆新感線 41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」は、2月26日~4月4日、都内・東京建物 BrilliaHALL、4月14日〜5月10日、大阪・オリックス劇場で上演。
公式サイト http://www.vi-shinkansen.co.jp/yellow/
映画2025年12月20日
『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開) 友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む
ドラマ2025年12月19日
12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな) 役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ) 役の天野はながドラマの見どころを語ってくれ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月18日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む
映画2025年12月17日
-実際に福士さんと共演してみていかがでしたか。 とてもすてきな方で、待ち時間にちょっとお話できたんですけど、すごく温厚な方でした。お芝居に関してはすごく真面目でストイックで、「このせりふはこうやって言ってみるのもありかも」というような優し … 続きを読む
ドラマ2025年12月15日
-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。 台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む