【インタビュー】ミュージカル「The PROM」Produced by 地球ゴージャス 三吉彩花「このタイミングでの上演にすごく縁を感じる」

2021年2月2日 / 08:00

 3月10日からDaiwa House Special Broadway Musical「The PROM」Produced by 地球ゴージャスが上演される。本作は、2018年にブロードウェーで上演され、19年にはトニー賞にノミネート、さらに昨年はNetflixで映像化された。この話題作を、岸谷五朗と寺脇康文の演劇ユニット「地球ゴージャス」が、初の海外作品として日本で初上演する。物語は、高校生のエマが同性のパートナー・アリッサと共に参加するはずだったプロムが、PTAの反対で中止となったことで、彼女たちを応援するという名目で再起を図ろうとする、落ち目の俳優たちが町に乗り込んでくるというもの。今回は、アリッサを演じる三吉彩花に、出演の心境や、本作に懸ける思いなどを聞いた。

アリッサ役の三吉彩花

-出演が決まった時の心境は?

 地球ゴージャスの作品を一人の観客として見させていただいていたので、出演のお話を頂いたときは、時が止まった感じで本当に驚きました。ですが、喜んでいたのはつかの間で、そこからプレッシャーの方が大きくなってしまいました(笑)。

-地球ゴージャスの作品には、どんな魅力を感じていますか。

 毎回、本当に力強い作品で、ストーリーにも、役者の方々のお芝居にも、一瞬でその世界観に引き込まれてしまうんです。それに、地球ゴージャスの作品は、見終わった後に元気になったり、前向きになれるポジティブな作品が多いので、そういうところもすごく魅力に感じています。

-本作の印象は?

 エマとアリッサという、2人の女子高生の話ですが、そこにいろんなテーマや、関わってくるお母さんや校長先生など、いろいろな人たちのエピソードがギュッとつまっていて、さらに、友情や愛などのいろいろな要素も加わって、それがとってもポップな音楽に乗せられながら描かれているので、とてもパワフルで、すごく楽しくて明るい印象を受けています。

-演じる役柄について教えてください。

 私が演じるアリッサは、葵わかなさんが演じるエマのパートナーで、アリッサのお母さんは自分の学校のPTA会長なんです。なので、PTA会長の娘としていい子に見えなければいけない、何に関しても完璧でなければというプレッシャーを抱えていて、自分らしさを出せない状況や、そういうつらさを持っている女の子です。

-アリッサをどのように演じたいと考えていますか。

 アリッサに対して、自分の中のオリジナリティーをどう生み出すのかというのは、これからの課題だと考えています。葵さんとは、ビジュアル撮影のときに初めてお会いしたので、ここからエマとアリッサの関係性を、どのように作っていこうか考えていきたいと思います。本作の世界観の中で、対照的な2人や、お母さんとの親子関係など、たくさんのことを強く訴えていく必要がある役柄ですが、ゼロから作り上げなければならないので、岸谷さんと寺脇さんのお二人に頼らせていただこうかなと(笑)。いろいろと相談して、アドバイスを頂きながら具体化していけるようにと考えています。

-その岸谷さんと寺脇さんの印象を教えてください。

 以前にさくら学院というアイドル活動をしていたのですが、そのときに一度だけステージをご一緒したことがありました。ですが、こんなにしっかりとお仕事させていただくのは初めてです。大先輩なので萎縮してしまうところはありますが、お二人から、作品に対する思いなどを伺っていたら、何でも聞いていいんだなと思えて安心しました。

-お二人から、本作についてどのような話を聞いていますか。

 ブロードウェー版と映画版では、少しずつストーリーや演出に違いがあるんですが、そこが、この地球ゴージャス版でさらにアップグレードしたものにできたらとおっしゃっていました。それと、プロムは海外作品にはよく出てくるイベントで、こういう感じなんだろうなという漠然とした印象はありますが、日本にはプロムに行くという文化がないだけに、皆さん、実際のところはよく分かっていないと思います。なので、私たち日本人のキャストが演じても、プロムが当たり前に存在しているということを表現するために、稽古をしながら、皆さんの空気感や距離感というものを大事にしていきたいと思っています。

-相手役の葵さんの印象は?

 私も初対面の人には人見知りしてしまうタイプなので、ビジュアル撮影でのメーク室で、お互いに存在を感じながらも、何から話し掛けていいのか分からなくて(笑)。2人で手をつないでいる写真の撮影などで絡みがあったときは、「緊張しますよねー」というところから始まりました。これから、もっと話す機会もたくさん出てくると思うので、お互いがくだけてきて、とてもいい作品になりそうだと思っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

奈緒、感動巨篇「大地の子」の舞台化に挑む 30代を迎え「すごく楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月7日

 山崎豊子による小説を原作に、戦災孤児となった男性の波乱万丈の半生を描いた「大地の子」が舞台化される。主人公の陸一心(勝男)を演じるのは、井上芳雄。勝男の妹の張玉花を奈緒、勝男の妻となる江月梅を上白石萌歌が演じる。物語の舞台は、第二次世界大 … 続きを読む

中村雅俊「ちょっと同窓会に顔を出すようなつもりで今の3人の姿も見てほしいなと思います」『五十年目の俺たちの旅』【インタビュー】

映画2026年1月7日

 1975年に連続ドラマとして放送された「俺たちの旅」。その後も主人公たちの人生の節目ごとにスペシャルドラマが制作されてきた同シリーズの20年ぶりとなる続編『五十年目の俺たちの旅』が1月9日から全国公開される。70代を迎えたカースケこと津村 … 続きを読む

松下奈緒「家族とは無償の愛、力がある存在」 “夫の遺体の取り違え”から始まる衝撃作 「夫に間違いありません」【インタビュー】

ドラマ2026年1月5日

 松下奈緒が主演するドラマ「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ系)が、1月5日から放送がスタート(毎週月曜よる10時放送)。本作は、主人公・朝比聖子が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に死んだはずの夫が帰還するところから始まる … 続きを読む

加藤シゲアキ「絶対に調べないで」 ネタバレ厳禁の主演舞台「2時22分 ゴーストストーリー」に挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月5日

 加藤シゲアキが主演する舞台「2時22分 ゴーストストーリー」が2026年2月6日から上演される。本作は、2021年にロンドンで初演されて以来、斬新なストーリーが話題を呼び、世界各地で上演されているヒット作。日本ではオリジナル演出により初上 … 続きを読む

白石聖「主人公の小一郎を形作るピースの一つとして存在できたら」大河ドラマ初出演で主人公の初恋の相手役【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年1月4日

 NHKで1月4日からスタートした大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK総合 毎週日曜 夜8時~ほか)。戦国時代ど真ん中、強い絆で天下統一の偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く夢と希望の下剋上サクセスストーリーだ。主人公は豊臣秀長(=小一郎/仲野 … 続きを読む

Willfriends

page top