【インタビュー】舞台版「オリエント急行殺人事件」椎名桔平「新しいポアロを作っていきたい」

2020年12月6日 / 08:00

-新型コロナウイルスによって仕事にも大きな影響があった1年だと思いますが、俳優業への思いや、仕事に対する向き合い方に変化はありましたか。

 新型コロナの第一波の頃には、「なんて無力な稼業なんだろう」と感じることが多かったです。医療関係者の皆さんが命懸けで戦っているのに、僕は何の役にも立たない。頑張ってくださいと声を掛けることしかできなかったので、無力感がありました。今も新型コロナは終息しておらず、医療関係者の皆さんをはじめとして、たくさんの方々が一生懸命に対応してくださるおかげで、僕たちは生活できているわけですし、まだ大きな声でエンターテインメントを主張する時期ではないのかもしれませんが、落ち込んでいる方や、疲れた方、希望を持てなくなった方につかの間でも笑いや感動を届けられたらと思っています。今回、僕はコロナ禍になってから初めて舞台上に立ちますが、このような状況の中でも劇場に来てくださる皆さまに楽しんでいただけるような作品を、稽古を通して作っていきたいと思っています。

-改めて作品の見どころを。

 アガサ・クリスティ生誕130周年、クリスティが作家デビューしてから100年という節目の年に、この作品に出演できることを大変うれしく思っております。この作品は、ミステリー界の金字塔とも呼べる作品です。ある意味、古典といってもおかしくないほど、広く知られています。今回は、新しい「オリエント急行」、新しい「エルキュール・ポアロ」を作っていきたいと思っています。映画やドラマ、原作でこの作品を知っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、これまでとはまた違う世界観の作品をお届けしたいと思っておりますので、ぜひ興味を持っていただけたらうれしいです。

(取材・文/嶋田真己)

舞台版「オリエント急行殺人事件」

 舞台版「オリエント急行殺人事件」は、12月8日~27日に、都内・Bunkamuraシアターコクーンで上演。
公式サイト http://www.orientexpress-stage.jp

 

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