【インタビュー】舞台「チョコレートドーナツ」宮本亞門「人が愛し合ったところに真実が生まれるということを大切にしたい」 谷原章介「ポールとしてルディの一番のファンでありたい」

2020年10月23日 / 06:32

-東山さんとは、宮本さんは初タッグ、谷原さんは初共演となりますが、東山さんの印象や、共演に期待することは。

宮本 ルディは、直感だけで信じ込んでいくわがままな役なので、そこのところを、東山さんに、行くところまで行っていただきたいと期待しています。東山さんはすごく真面目で、周りに気を使いながらも、誠実に何かしていく方だと思っているので、自分の中でも、自分じゃなくなったなという瞬間を、この舞台で表現してもらえると面白いと思っています。

谷原 僕は少年隊の「仮面舞踏会」を小学生の頃に見ていた世代ですから。ジャニーズとしてステージが基本にあって、そこからテレビ、映画、舞台、ニュースといろんなことをやられている方が、ゲイとしてどんなショーを見せてくれるのかが楽しみですし、お芝居でどんなエネルギーを投げてくるのか、どんなに理不尽なことをされても、この人に付いていきたいと思わせてくれるルディに会いたいです。

-米映画の世界初舞台化ということで、ブロードウェーでの上演も視野に入れているのでは?

宮本 野望はあります(笑)。まずはアジアからかもしれないですけど。ここまでたどり着けたということは、皆さんも期待されていると思うので、そういうところでは楽しみです。

-そのきは、谷原さんもブロードウェー・デビューですね。

谷原 正直、楽しみと言えば楽しみです(笑)。父はブロードウェーが大好きなので、実現したら連れていってあげたいです。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

PARCO 劇場オープニング・シリーズ「チョコレートドーナツ」 ポール役の谷原章介

舞台「チョコレートドーナツ」は12月7日~12月30日、都内・PARCO劇場ほかで上演。
公式サイト https://stage.parco.jp/program/choco

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

安田章大「体験したことのない違和感を持ち帰ってくれたら」 アングラ演劇の旗手・唐十郎作品に関西弁で挑む『アリババ』『愛の乞食』【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月18日

-「違和感を持ち帰ってほしい」ということですが、今の世の中、「分からないもの」は何かと切り捨てられがちです。その点については、どのようにお考えでしょうか。  まず、僕自身は分からないものを提示しているつもりはありません。だから、その人の中で … 続きを読む

【映画コラム】7月前半『スーパーマン』『ストレンジ・ダーリン』『「桐島です」』『生きがい IKIGAI』

映画2025年7月18日

『「桐島です」』(4日公開)  1970年代に起こった連続企業爆破事件の指名手配犯で、約半世紀におよぶ逃亡生活の末に病死した桐島聡の人生を高橋伴明監督が映画化。  桐島が逃亡中に何を考えどういう生活を送っていたのかは想像するしかない。だから … 続きを読む

俳優デビュー25周年の上戸彩が15年ぶりの写真集を発売 台湾で幻想的な夜市でのロケから寝起き姿まで多彩な魅力満載

イベント2025年7月14日

  -先ほどグルメの話がちょっと出ましたが、台湾で撮影中の思い出とかエピソードがあれば。  台湾におじゃまさせていただいたのは、映画『テルマエ・ロマエ』の撮影以来2回目だったんですが、とにかくスタッフのみなさんと和気あいあい撮影が … 続きを読む

JT・モルナー監督「この映画の実現は厳しいと言われた時に、『羅生門』を見れば分かると言いました」『ストレンジ・ダーリン』【インタビュー】

映画2025年7月11日

-最初に35ミリフィルムで撮ったというテロップが出ますが、画面の色遣いや音楽の使い方を見ていると、70年代のニューシネマのような雰囲気があると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか。  その通りです。ただ、それはアメリカ映画に限った … 続きを読む

鹿賀丈史「演じることよりも感じることの方が先だったかなと思います」『生きがい IKIGAI』【インタビュー】

映画2025年7月10日

-2度の災害を経験して行き場のない怒りを抱いている山本が、ボランティアの若者と出会って心が解けていって笑顔を浮かべる場面が印象的でしたが、若者役の小林虎之介さんとの絡みはいかがでしたか。  僕は若い人と芝居をするのがすごくうれしいんです。今 … 続きを読む

Willfriends

page top