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水原希子、ローラ、佐久間由衣など、数々の人気女優やタレントを輩出している女性ファッション誌『ViVi』。昨年、7年間務めた同誌の専属モデルを卒業し、現在は女優業をメインに活動している玉城ティナは、見えない未来に胸躍らせている。そんな彼女が将来の展望や、初めて挑んだミステリードラマの現場での様子などを語ってくれた。
「このミステリーがすごい!」大賞の関連作品から5タイトルをドラマ化した「このミス」大賞ドラマシリーズ。第5弾の『そして、ユリコは一人になった』(貴戸湊太:著)は、学園で語り継がれる、不思議な力によって、逆らう者を不幸にする「ユリコ様」の伝説に巻き込まれた親友の矢坂百合子(岡本夏美)を救うため、天才女子高生・嶋倉美月(玉城)が連続死の真相と伝説の謎に挑む物語。
映画『惡の華』での主人公の男の子を支配する女子中学生役、『地獄少女』での地獄の復讐(ふくしゅう)執行人役など、ミステリアスなキャラクターを演じることが多い玉城故に、今回も不思議な力を持つユリコ様役を演じるかと思いきや、美月役。玉城も「主演というお話でしたので、一瞬、タイトルにもあるユリコ様役かな?と勘違いしました」とオファー時を思い返してはにかんだ。
「撮影が始まった頃、貴戸さんから『美月を玉城さんに演じてもらえてうれしいです』という言葉を頂いたので、想像以上のものをお見せしたいと頑張りました」と気合を入れて臨んだことを告白した。そして、「ドラマのラストは原作とは違いますが、原作の面白さは引き継がれていると思います」とアピールした。
美月については、「一番周りが見えていて、感情の起伏が表に出ない冷静な女の子」と解釈し、「感情的になることがある百合子の気持ちに引っ張られないように淡々といることを心掛けました」と撮影時を回顧する。
“まばたき”もポイントで、「最初は狙ってはいなかったけど、下山(天)監督から『全然まばたきしていないね』と言われてからは、まばたきをしないキャラクターでいこうと決めました。自分の気持ちを表情に出さないことに加えて、まばたきをしないことで軸がぶれない感じや、百合子と対照的なコンビネーションを出せるんじゃないかなと思いました」と役へのアプローチを語った。
下山監督は、「一日一回、美月のアップを撮らないと終われない」というほど、目線一つに意味を持つ美月の表情に魅了されたようで、玉城はクランクアップ後、下山監督から「言うことなしです!」と演技を褒めてもらえたことも、うれしそうに打ち明けた。
現場の雰囲気は、同年代の役者が多いことから和気あいあいとしていたそうで、「シリアスな場面や、血を流したり、泣き叫んだりするシーンでも、みんなでやってやろう!という体育会系のノリで、勢いが落ちることはありませんでした」と振り返る。
また、キャラクターの関係性を、「美月が百合子を引っ張って支えている」と説明していたが、実際は「岡本夏美さんの方がしっかり者で、私の方がボーっとしているから、たまに役との逆転現象が起きていました」と意外なエピソードも教えてくれた。
2019年2月号のViViで専属モデルとして最後の表紙を飾った玉城は同年、4本の映画に出演するなど大活躍。しかし、その心境は「現実味がなく他人事のようです。ものすごく近くて遠いところに、もう一人の自分がいる感じ」。そんなふうに思う要因の一つに、「考えるより感覚で物事を決めるタイプ」から、「考えることも一つの感覚だと思うようになり、よく考え、客観的に物事を見つめられるようになった」という自身の変化もあるようだ。
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