【インタビュー】舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」尾上右近、演劇作品への挑戦が「自分にとって豊かな財産になっている」

2019年12月11日 / 16:56

-どんな本を読むことが多いですか。

 ノンフィクションが多いです。自己啓発的な本を読むこともあります。人間に興味があるので、書いた人の言葉が直接伝わってくる本が好きなんです。

-人間に興味があるということは、人間観察も好きですか。

 そうですね、その人の持つ力を感じるのが好きなんです。それは本を読んでいても感じますし、それが本を読む楽しみでもあります。歌舞伎の芸談も、自分の知識を蓄えるために読むだけではなく、その人の息吹を感じることができるのが楽しみの一つです。昔の方は言葉遣いもすごく面白いですし、思い切ったことを言うんですよ。今の時代よりもいい意味でコンプライアンスが鈍い時代だったから、時代の違いを感じるとともに、正直な意見が転がっていて、僕は大好きです。

-改めて、本作を楽しみにされている方にメッセージを。

 コミュニケーションの大切さをテーマに、多くの方が深く共感できる作品になると思っています。舞台を見て、共感していただけるよう、しっかり作り上げたいと思います。一人でも多くのお客さまにご来場していただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」

 舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」は2020年3月6日~8日、大阪・サンケイホールブリーゼ、3月12日~22日、都内・俳優座劇場で上演。
公式サイト www.konokoe-stage.com/

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】夏の日の少年たちが頑張る映画『ベスト・キッド:レジェンズ』『蔵のある街』『海辺へ行く道』

映画2025年9月1日

『蔵のある街』(8月22日公開)  岡山県倉敷市に住む高校生の蒼(山時聡真)と祈一(櫻井健人)と紅子(中島瑠菜)は、小学校からの幼なじみ。ある日、蒼と祈一は、紅子の兄で自閉スペクトラム症のきょんくん(堀家一希)が神社の大木に登って叫んでいる … 続きを読む

新浜レオン「大きな夢がかないました」念願だった大河ドラマ初出演【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月31日

-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。  横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面とい … 続きを読む

水上恒司、池田千尋監督「人間の心が一番の謎。その謎を一緒に楽しんでもらえたらと思います」『九龍ジェネリックロマンス』【インタビュー】

映画2025年8月29日

-今回は、実年齢より年上の役で年上の吉岡里帆さんの先輩役でもありましたが難しかったですか。 水上 難しかったです。30代の工藤は単純に今の自分を老けさせればいいという話でもなく、精神的な部分で年上の人間として、令子がほれるような人間像を作っ … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(2)大阪下町に生まれて

舞台・ミュージカル2025年8月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない  「今日の話はオ … 続きを読む

原田琥之佑「この映画は、何でもあるけど、何にもないみたいなところが一番の魅力だと思います」『海辺へ行く道』【インタビュー】

映画2025年8月26日

-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。  奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む

Willfriends

page top