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日本映画で存在感を示し続け、三船敏郎をはじめ、偉大な俳優や監督たちとも仕事をしてきた佐久間さんが出演してくれたことは大変な光栄なことでした。撮影中も、楽しい話をたくさんすることができました。僕は小津安二郎の映画が大好きで、僕の『アリスのままで』(14)は親子の物語でもあったので、小津の『東京物語』(53)から多くのインスピレーションを受けました。この映画はノワール的な要素が強いので、ダンスのシーンでは黒澤明の『酔いどれ天使』(48)を意識しました。また、黒沢清の『CURE』(97)や、石井岳龍の『エンジェル・ダスト』(94)など、90年代のノワール的なテイストのある作品にもインスパイアされました。僕の日本文化への興味は、日本映画を通して培ったものが多いです。
僕は、この映画は苛烈なものを含んだミステリーだと思います。犯罪を解いていくという側面もありますが、ルーシーの心理に重点を置いて描きました。彼女はつらい経験をたくさんしていて、罪悪感からの解放を求めています。事故や複雑な状況で近しい人が亡くなって、自分が罪悪感を抱えている人は少なくないので、彼女に共感できる部分も多いと思います。観客には、ルーシーのエモーショナルな道のりに気持ちが通じて、一緒に付いてきてもらえればうれしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)
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