エンターテインメント・ウェブマガジン
日本映画で存在感を示し続け、三船敏郎をはじめ、偉大な俳優や監督たちとも仕事をしてきた佐久間さんが出演してくれたことは大変な光栄なことでした。撮影中も、楽しい話をたくさんすることができました。僕は小津安二郎の映画が大好きで、僕の『アリスのままで』(14)は親子の物語でもあったので、小津の『東京物語』(53)から多くのインスピレーションを受けました。この映画はノワール的な要素が強いので、ダンスのシーンでは黒澤明の『酔いどれ天使』(48)を意識しました。また、黒沢清の『CURE』(97)や、石井岳龍の『エンジェル・ダスト』(94)など、90年代のノワール的なテイストのある作品にもインスパイアされました。僕の日本文化への興味は、日本映画を通して培ったものが多いです。
僕は、この映画は苛烈なものを含んだミステリーだと思います。犯罪を解いていくという側面もありますが、ルーシーの心理に重点を置いて描きました。彼女はつらい経験をたくさんしていて、罪悪感からの解放を求めています。事故や複雑な状況で近しい人が亡くなって、自分が罪悪感を抱えている人は少なくないので、彼女に共感できる部分も多いと思います。観客には、ルーシーのエモーショナルな道のりに気持ちが通じて、一緒に付いてきてもらえればうれしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)
映画2025年10月24日
-そうやってお2人が繰り広げる物語がドラマチックな分、エンディングに流れる「奇跡を待ってたって」が心に染み入ってきます。 石原 映画の内容をきちんと踏まえた曲にしたかったので、エンディングが始まって何秒で風景が変わり…といったことを細かく計 … 続きを読む
映画2025年10月23日
-文子が生涯学習の講座に行きますが、生涯学習についてはどう思いますか。 実は、以前、静岡県の生涯学習の委員をやっていました。それから最初に出した『山なんて嫌いだった』という本の後書きに「いつか少し時間ができたら大学に行って勉強してみたい」 … 続きを読む
映画2025年10月22日
-その場でとっさに反応したように見える迫真のお芝居でした。では、マモルにとってもう一つ大事な要素である北村さん演じるタクヤとのバディ感は、どのように作っていったのでしょうか。 北村さんと一緒に現場で作っていった感じです。僕が最初、緊張して … 続きを読む
映画2025年10月22日
-ライと似ているところや共感するところはありましたか。 全てを理解することはできないですけど、すごく分かる部分も多かったです。もちろん私は今死にたいわけではありませんが、ライさんの死に対する考え方も理解できるところはあって、言っていること … 続きを読む
ドラマ2025年10月21日
-恒松さんが演じるピュアで心優しい澪と、どこかあやしげな魅力を持つ冷静でクールな眞希、この2つの人格の女性のうち、橋本さんはどちらに引かれますか? どっちだろう、ちょっと考えてもいいですか……!? うーん……どちらも魅力的です(笑)。 - … 続きを読む