【独占ニュース】ブラッド・ピットが語る『アド・アストラ』製作の裏側 「これまで僕が関わった中で一番大変な映画」

2019年9月19日 / 12:00

 人気俳優のブラッド・ピットが初めて宇宙に挑み、『メン・イン・ブラック』シリーズや日本のCM でもおなじみのトミー・リー・ジョーンズをはじめとする豪華な共演陣が話題となっている『アド・アストラ』が、9 月20 日(金)から公開される。本作で製作・主演を務めたピットが、本作の製作がこれまでで一番大変だったことを明かした。

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

 本作は、ピット演じる主人公ロイ・マグブライドが、宇宙の彼方で消息を絶った父(ジョーンズ)と、その謎の“答え”を探すために宇宙へと旅立つ、衝撃の救出ミッションを描いたエンターテインメント大作。愛する者を地球に残し、かすかな父の情報をたどりながら、広大な宇宙へと旅立つ先にロイが見た真実とは…。

 ピットは「編集の段階になったとき、本作はこれまで僕が関わった中で一番大変な映画になったんだ」と語る。

 と、いうのも「とても繊細な編集が必要だったんだ。ナレーションのたった一行、そして音楽の出だし一つのタイミングのずれで、全てが台無しになる。もとに戻って初めからやり直さなければならなくなったんだ。全編を通してずっとそうだった。その点でとても難易度が高かった」とその詳細を明らかにした。

 ピットは、これまで自身の製作会社プランBエンターテインメントを通してさまざまな作品を手掛けてきた。『キック・アス』(10)や『ワールド・ウォーZ』(13)などのエンターテインメント作品から、『それでも夜は明ける』(13)や『ムーンライト』(16)などのオスカー受賞作品まで、そのジャンルは幅広く、今やハリウッドになくてはならない製作者の一人となった。

 そんなピットをして、“最も困難だった”と言わしめた本作は、超緻密な編集を経て遂に完成。初公開となった第76 回ベネチア国際映画祭での公式上映では、ピットたちの苦労のかいあって、名だたるメディアから絶賛の評を受けた。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】“原爆の父”と呼ばれた男は一体何者だったのか『オッペンハイマー』/80年代と現代が交錯しながら合体している『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』

映画2024年3月29日

『オッペンハイマー』(3月29日公開)  才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、第2次世界大戦中、核開発を目的とした米政府のマンハッタン計画において、原子爆弾開発プロジェクトの委員長に任命される。  だが、実験での原爆の威力 … 続きを読む

岡本圭人、岡本健一と2度目の親子共演への思い 「成長した姿を見せられたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年3月27日

 若村麻由美と岡本圭人、岡本健一が出演する舞台「La Mère 母」と「Le Fils 息子」が2つの劇場で同時上演される。同作は、劇作家フロリアン・ゼレールによる家族三部作のうちの2作で、若村が主演する「La Mère 母」は日本初上演、 … 続きを読む

「光る君へ」第十一回「まどう心」互いの思いとは裏腹に、さらに開くまひろと道長の距離【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年3月23日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。3月17日に放送された第十一回「まどう心」では、藤原兼家(段田安則)によるクーデター“寛和の変”の事後処理、およびそれに伴う主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の行動が描かれた。  兼 … 続きを読む

【週末映画コラム】4K復元版で「ドル3部作」を一挙上映『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』

映画2024年3月22日

 監督セルジオ・レオーネ、音楽エンニオ・モリコーネ、主演クリント・イーストウッドという伝説のトリオが放った「ドル3部作」(「ドル箱3部作」と表記されることも多い)が、マカロニ・ウエスタン誕生60周年を記念し、4K復元版として3月22日から一 … 続きを読む

「生への回帰というのがこの映画の目指したところです」荒木伸二監督、若葉竜也『ペナルティループ』【インタビュー】

映画2024年3月21日

 朝6時、いつものように目覚めた岩森淳は、恋人の砂原唯(山下リオ)を殺した溝口登(伊勢谷友介)を殺害する。翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のままで、なぜか溝口も生きている。そして今日もまた、岩森は復讐(ふくしゅう)を繰り返していく。荒木伸二監 … 続きを読む

Willfriends

page top