ブラッド・ピット「人間の葛藤にスポットを当てられることが映画の魅力」 「コイの話なら1時間でもできる」

2019年9月13日 / 07:57

宇宙飛行士役を演じたブラッド・ピット

 映画『アド・アストラ』の記者会見が12日、東京都内の日本科学未来館で行われ、主演のブラッド・ピットが登壇。台風の影響で来日が遅れたが、「コイの養殖を見学したい。コイの話なら1時間でもできる」と力説した。会見後のトークコーナーには日本人宇宙飛行士の毛利衛氏と山崎直子氏も登場した。

 本作は、宇宙飛行士のロイ(ピット)が、太陽系の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)と、彼が残したある謎の答えを探すために宇宙へと旅立つ様子を描く。

 ピットは、製作と主演を兼任したことについて「昼間は俳優、朝と夜はプロデューサーと分けて作業した。撮影が終わった後の、音楽や編集にも関わったので、まるでルービックキューブをやっているような感覚だった。でも、今回の一番のチャレンジは、宇宙服を着て撮影をしたこと」と語った。

 初の宇宙飛行士役については「まるでピーターパンのように、重い宇宙服を着てワイヤでつるされて、くるくる回されたり、上げたり降ろされたりした。どこまで吐かずに耐えられるか、という感じだった。かなりきつかった」と、苦労を語った。

 「今後は俳優業をセーブするという報道もあったが」という質問には、「自分が本当に心引かれるものには今後も参加していくつもり。俳優もプロデューサーも両方やっていく」と答えた。

 「プロデューサーとして重視したこと」を聞かれると、「実際に海王星には行けないので、いかにリアリティーを出すかを考えた。あまりCGに頼らず、昔ながらのスタイルで撮ったので、アナログとCGをブレンドしたような形になった。その分、体験的なものになったので真実味が出た」と胸を張った。

 また、映画のテーマを「存在価値を見失った男の葛藤と自分探しの旅。その深遠な人間のミステリーを象徴するのが宇宙。主人公は銀河系の彼方で自身自身と向き合わなければならない。そうした人間の葛藤にスポットを当てられることが映画の魅力。そこに引かれる」と語った。

 映画は9月20日から全国ロードショー。

(左から)山崎直子氏、ブラッド・ピット、毛利衛氏


芸能ニュースNEWS

市川團十郎、お正月に「忠臣蔵」 現代ならではの視点を織り込んで作り上げる

舞台・ミュージカル2024年11月21日

 松竹創業百三十周年「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」取材会が21日、東京都内で行われ、市川團十郎が登壇した。  2年間にわたる襲名披露興行を終えた十三代目市川團十郎。今回の公演では、寛延元年(1748年)に初演されて以来、およそ280年にわた … 続きを読む

「全領域異常解決室」エピソード0的伏線回収に反響 「7話でエピソード0を持ってくるこの構成すごすぎる」

ドラマ2024年11月21日

 藤原竜也が主演するドラマ「全領域異常解決室」(フジテレビ系)の第7話が、20日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  雨野小夢(広瀬アリス)は、自分が天宇受売命という神だと気付く。そして話は、4カ月前にさかのぼる。全決で食事を振舞ってい … 続きを読む

「民王R」“秋保”黒川想矢と入れ替わった“泰山”遠藤憲一、若者の闇を知る 「いろいろ考えさせられて、ちょっと泣きそう」

ドラマ2024年11月20日

 遠藤憲一が主演するドラマ「民王R」(テレビ朝日系)の第5話が、19日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、2015年に遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された痛快政治エンターテインメント「民王」の続編で、総理大臣・武藤泰山(遠藤 … 続きを読む

「ウイングマン」菊地姫奈、大原優乃のアクション、桂氏の出演に反響 「大原優乃と菊地姫奈が特に光ってた」

ドラマ2024年11月20日

 藤岡真威人が主演するドラマ「ウイングマン」(テレビ東京系)の第5話が、19日深夜に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、特撮オタクの高校生・広野健太(藤岡)が、異次元から来たアオイ(加藤小夏)のドリムノートに、空想のヒーロー“ウ … 続きを読む

「あのクズを殴ってやりたいんだ」「腹筋キスはやば過ぎた」「奈緒ちゃんのボクシングすご過ぎ!」

ドラマ2024年11月20日

 ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS系)の第7話が、19日に放送された。  本作は、人生どん詰まりの主人公・ほこ美(奈緒)が、カメラマンの葛谷海里(玉森裕太)と出会い、一念発起してボクシングを始める姿を描いた、クズきゅんラブコメ … 続きを読む

Willfriends

page top