エンターテインメント・ウェブマガジン
やっぱり、ものすごく重い気分になりますよね。例えば、戦国時代の物語で戦が起きたとしても、遠い昔の話なので、どこか“エンタメ感”があり、それほど血なまぐささは感じません。でも、五・一五事件や二・二六事件は、近代の出来事なのでずっと身近。軍のクーデターで大臣が殺される…みたいな出来事は、たった1人が死ぬだけでも、ドスンとくるものがある。そういう暗い時代の中で、スポーツやオリンピックで世の中を明るくしようとした田畑さんの行動には、大きな意味があったのではないかと、改めて思いました。
宮藤さん自身はとても真面目な人なのに、真剣にふざけることができるんですよね。しかも、「あまちゃん」(13)で「ここまでふざけても大丈夫」という経験をしている分、今回はどう面白くするかというコツを、しっかり押さえている。第2部では、阿部さんや皆川猿時(松澤一鶴役)さんなど、宮藤さんのなじみの顔ぶれがさらに増えたので、ますます水を得た魚のようになっている気がします。演出陣も、宮藤さんの台本の良さを生かすため、グルーブ感が出ていればいい、という方針のようで、言葉遣いなどで細かい注意を受けたことはありません。
僕はこういう大河ドラマが見たかったんです。同じ歴史ものにしても、時代劇とは違うものも、たまには見たいじゃないですか。特に第2部は、より自分たちが暮らす今の時代に近づいてきたので、とても生々しく感じます。例えば、女性のスポーツにしても、今、当たり前に見ることができるのは、こういう人たちが努力を積み重ねてきたおかげだということが分かる。しかも、それは遠い昔ではなく、ついこの間のこと。1964年の東京オリンピックにたどり着くまで、こんなにいろいろなことがあったんだと、すごく興味を引かれます。そういうことを知ることができるのは、このドラマの大きな見どころではないでしょうか。
(取材・文/井上健一)
映画2026年10月1日
-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む
映画2026年10月1日
-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。 シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは? それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む