【インタビュー】『小さな恋のうた』森永悠希「5人で知恵を絞ったおかげで、とてもいいバンドになりました」

2019年5月31日 / 17:38

-森永さんは年上の方と共演する機会も多いですが、この作品のように同年代の俳優との共演には、また違った面白さがありますか。

 相手の反応を見るのが面白いです(笑)。僕が最年少の現場では、先輩方から「これをやったら、どんな反応をするかな?」という感じで芝居を投げられることも多いんです。今回は、僕がみんなにそういうことを仕掛けることができました。もちろん、台本があるので本筋は変えませんが、「少しフック気味に芝居を投げてみたら、どういう反応をするのかな?」みたいな感じで。そこで見せる反応が、本当の表情のような気もしますし、結果的にそれがいい表情として映るときもありますから。そういう反応を見るのが面白くて…。「いつも僕を相手に、こういうふうに楽しんでいるんだな」と、先輩方の気持ちが理解できました(笑)。

-そういうところがお芝居の面白さでしょうか。

 そうですね。やっぱり、お芝居はキャッチボールですから。もちろん、「こういう芝居」と固めて現場に来て、とてもいいお芝居をされる方もいらっしゃいます。でも僕は、どちらかというと現場で相手とせりふを交わして、掛け合いの中から生まれたものを大事にするタイプ。だから、芝居は現場でどんどん変えていきます。この作品でも、高校生らしさは、そういうふうにみんなとお芝居を作り上げていく中から生まれた部分も大きいです。

-そういう意味で、森永さんが感じたこの作品の魅力は?

 感情的になれるところが楽しかったです。同年代とやることで、「僕もまだまだこういうふうにエモーショナルになれるんだ」と再確認することができました。大人になればなるほど、感情を表に出す機会は減っていきますよね。でも、この映画では、そういう大人の理屈を無視して、感情をぶつけ合うことができました。そういう熱さは、きっと画面を通して皆さんにも伝わるはずです。だから、見てくださった方にも、「時にはこういうふうに熱くなることも悪くない」と感じてもらえたらいいですね。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)︎2019「小さな恋のうた」製作委員会

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

-おばあちゃん役の風吹ジュンさんとの印象に残ったエピソードがあれば。  とても面倒見のいい方で、何か聞いたら何でも返してくれるし、気を使ってくださいました。本当は僕が気を使わなければいけないのに、風吹さんの方から、「大丈夫よ。頑張ろうね」っ … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

-そんな珠の父・清治は、現代ではありえないほど娘に厳しく接しますね。  厳しい父親の話は、宇野千代さんの著書にも書かれていることです。現代の視点で見るとつらい話ではありますが、当時の家父長制の下では、ああいう側面があったことは事実です。ただ … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

  -劇中では、渡部篤郎さん演じる珠の父・清治が強烈な存在感を放っています。珠と清治の関係も物語の重要なカギになりそうですが、2人の関係をどのように捉えていますか。  実際のお父様は、宇野千代さんが「ドストエフスキーの小説に出てくる狂人のよ … 続きを読む

page top