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相手の反応を見るのが面白いです(笑)。僕が最年少の現場では、先輩方から「これをやったら、どんな反応をするかな?」という感じで芝居を投げられることも多いんです。今回は、僕がみんなにそういうことを仕掛けることができました。もちろん、台本があるので本筋は変えませんが、「少しフック気味に芝居を投げてみたら、どういう反応をするのかな?」みたいな感じで。そこで見せる反応が、本当の表情のような気もしますし、結果的にそれがいい表情として映るときもありますから。そういう反応を見るのが面白くて…。「いつも僕を相手に、こういうふうに楽しんでいるんだな」と、先輩方の気持ちが理解できました(笑)。
そうですね。やっぱり、お芝居はキャッチボールですから。もちろん、「こういう芝居」と固めて現場に来て、とてもいいお芝居をされる方もいらっしゃいます。でも僕は、どちらかというと現場で相手とせりふを交わして、掛け合いの中から生まれたものを大事にするタイプ。だから、芝居は現場でどんどん変えていきます。この作品でも、高校生らしさは、そういうふうにみんなとお芝居を作り上げていく中から生まれた部分も大きいです。
感情的になれるところが楽しかったです。同年代とやることで、「僕もまだまだこういうふうにエモーショナルになれるんだ」と再確認することができました。大人になればなるほど、感情を表に出す機会は減っていきますよね。でも、この映画では、そういう大人の理屈を無視して、感情をぶつけ合うことができました。そういう熱さは、きっと画面を通して皆さんにも伝わるはずです。だから、見てくださった方にも、「時にはこういうふうに熱くなることも悪くない」と感じてもらえたらいいですね。
(取材・文・写真/井上健一)
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