エンターテインメント・ウェブマガジン
「千夜一夜物語」の「アラジンと魔法のランプ」を原案に、自分の居場所を探す貧しい青年アラジンと、自由に憧れる王女ジャスミン、そしてランプの魔人ジー二―の運命を描いて大ヒットを記録したディズニーのアニメーション映画『アラジン』が新たに実写映画化され、6月7日から全国公開となる。アカデミー歌曲賞に輝いた「ホール・ニュー・ワールド」、陽気な「フレンド・ライク・ミー」などおなじみの曲が新たなアレンジで登場する。本作の他にも数々の名曲を作曲したアラン・メンケンに話を聞いた。
オリジナルのアニメ版とは変化をつけて差別化をしたいと考えました。アニメ、舞台、実写と、それぞれにメディアが違いますが、実写版では監督が王様です。最初にガイ・リッチーが監督をすると聞いたときには「ガイ・リッチーがミュージカルを? どんな感じになるのだろう」と思いました。「魔法のじゅうたんを銃で撃ち落としたりするの…」というのは冗談ですが(笑)、今回の製作の過程でいろいろなことを発見しました。とてもワクワクしましたが、作業は大変だったし、曲のアレンジに関しては試行錯誤を繰り返しました。「うまくいくのかな」と不安を感じたこともありましたが、結果的にはうまくいきました。今回の僕の主な命題はジャスミンのための新たな曲を作ることでした。「もうスピーチレスではない。口はつぐまない」という彼女の声が、現代的な意味を持って観客に届くようにしなければなりませんでしたが、想像以上にいいものができたと思い、今はホッとしています。
見ての通り「終わり良ければ全て良し」という感じです。これだけCGやVFXが使われると「これは一体どうなるんだろう」と思う瞬間もありましたが、ガイにはちゃんと完成形が見えていたのでしょう。何より見終わったときに「とても面白い」と思いました。実は、ガイは「観客に爆発的なサプライズを与えたいので、最初に手りゅう弾を投げたい」と言い出したんです。僕は「手りゅう弾ってどういう意味だろう」と考えてしまいました(笑)。でも、ある意味、新曲の「スピーチレス」を“音楽的な手榴弾”だと捉えることもできますし…。ガイとしては作品全体のアレンジを現代風にしたいという思いがあったようです。多分、彼はもともとミュージカルのファンではなかったと思います。でも、この映画を作ることで、彼も僕も進化しました。その結果がこの映画に表れていると思います。
僕は俳優をイメージして曲を書いたことは一度もありません。もちろんその人が歌いやすいようにキーは選びますが、考えるのはキャラクターとストーリーについてです。僕は自分のことを、家を設計する建築家だと思っていますが、その家を買ってくれる人がクライアントだとは思っていません。その家(映画音楽)にはいろんな人が住みますが、その家の設計は自分が行うという考えを持っています。
もちろんです。この曲は女性のためのエンパワーメント(力、元気、励まし)を象徴する曲にしたいと初めから思っていました。もちろん、曲作りはいろいろなことを考えながらしますが、映画の中の曲は、ストーリーにはまらなければならないし、物語をサポートするようなものでなくてはなりません。「スピーチレス」は、まず一つの楽曲として書き下ろしました。初めは映画の最後で使うつもりでしたが、それでは遅過ぎる。また冒頭で使うのも早過ぎると思いました。なので、劇中では前半と後半で半分に分けて使っています。そうすると映画のスコア(総譜)全体を支えてくれることに気付きました。最も心配していたのは、有機的にそこに曲があるように感じてもらえるか、ということでしたが、うまくいきました。今回の僕のベイビーは「スピーチレス」です。
完成試写のときです。そこまでの製作過程では、映画のシーンが入ったものを見ていなかったので、シーンと曲がうまくマッチしているのかが分かりませんでした。なので「ちょっと異質かな。アレンジがポップ過ぎるかな」と心配していました。ただ、大切なのは観客の反応です。映画はまだ公開前なので、いくら僕が「うまくいった」と思っても、観客がどう思うかが分かるまでは心配です。でも試写を見た各国の人たちの感想を聞いて少し安心しました。
舞台・ミュージカル2026年4月25日
内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。 物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月25日
小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。 本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む
映画2026年4月24日
『人はなぜラブレターを書くのか』(4月17日公開) 2024年、千葉県香取市で定食屋を営む寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、ある青年に宛てて手紙を書く。 24年前、当時17歳だったナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生の富久信介 … 続きを読む
ドラマ2026年4月23日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年4月23日
舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入が6月13日から上演される。原作漫画「鬼滅の刃」はコミックスの全世界累計発行部数が2億2000万部を突破。その大人気作品の舞台化で、シリーズ6作目となる本作では、柱稽古、そして無限城の戦いを描く … 続きを読む