【インタビュー】『映画プリキュアミラクルユニバース』梶裕貴「プリキュアを見る妹を見守っていました」

2019年3月15日 / 16:56

-ヤンゴについて、ご自身との共通点はありますか。先ほど、彼のことを「若いけどやり手」とおっしゃっていましたが、観客としては、そこがまさに梶さんだなと思いました。

 僕はもう若くもないし、やり手でもないですよ(笑)。でも、責任感への意識は共感します。ヤンゴは、自分の仕事に誇りを持っていて、きちんとやるべきことをやれるキャラクター。自分も同じ思いですし、見習いたいところでもあります。

-今回演じられるヤンゴは人間ではなく鳥がモチーフのキャラクターですが、梶さんは幅広い役を演じられている印象があります。いろいろなキャラクターを演じるに当たって、心掛けていることはありますか。

 何よりも、キャラクターの心情をくみ取って、記号的なお芝居にならないよう、生々しく演じることを心掛けています。自分のプランを持ちつつも、監督のビジョンを具現化するのが自分の仕事なので、そのバランスをうまく取りながら、誰もが楽しんでいただける作品になるお手伝いができればと思っています。

-アニメに加え、ナレーションや朗読劇など、多分野でご活躍されており、大変お忙しい状況かと思います。息抜きにしていることなどはありますか。

 あまり趣味と言える趣味はないのですが、家にいるときはバラエティー番組や旅番組を見て、リラックスしています。僕自身も旅が好きなので、時間があるときは積極的に出掛けるようにしていますね。以前、アニメ関係のイベントでヨーロッパに行かせていただいたことがありまして。そのときに、知らない場所に行き、会ったことのない人に出会うと、大きな刺激をもらえるなと、改めて感じました。同時に、アジアのみならずヨーロッパでも、日本のアニメ文化や声優といった職業について、とても興味深く思ってもらえていることがとてもうれしかったですね。

-ありがとうございました。最後に、観客に向けて一言お願いします。

 今回、プリキュア史上初めて宇宙がテーマの物語になっています。テレビシリーズと合わせて応援いただいていると思いますが、本作には、映画ならではの、にぎやかでパワフルな演出が詰まっています。そして今回の舞台は、何とミラクルライトを作っている惑星!なので、このプリキュア映画おなじみの「ミラクルライト」への思い入れも、ますます強くなるんじゃないかなと思います。ストーリーに期待していただくのはもちろん、遊園地に来たような感覚で楽しんでいただければと思っています。ぜひ劇場でご覧ください!

(取材・文/江風葵)

梶裕貴

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