エンターテインメント・ウェブマガジン
交通事故で人を死なせるも、ある事件により当時の記憶を失ったバーテンダーの雨村慎介が、不審に動く周囲の人々や、謎めいた女性・瑠璃子に翻弄されながら、事故の真相にたどり着くさまを描いたハードサスペンス「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」。主人公を演じる三浦春馬が、初物尽くしの本作に携われた喜びや、見どころなどを語ってくれた。
はい。僕も一度は東野さんの作品に出演したいと思っていました。
行き場のない劣等感や憎しみによって、越えてはいけない一線を越えていくのか…。鬱屈(うっくつ)とした気持ちはどこに昇華されるのか…。そんな思いの中、それでも一生懸命に生きるキャラクターに思いをはせられる描写が多く、想像力をかき立てられるところです。
ミステリーものの主演は単発ドラマではありましたが、連続ドラマでは初めてだったので純粋に面白そうと感じました。バーテンダーの役も記憶喪失になる役も、今までになかったのでチャレンジが用意されている気がして、すぐにやりたいと思いました。ある先輩が「WOWOWのもの作りの姿勢には情熱があって勢いもあるから、いい経験になるよ」と後押ししてくれたことも大きかったです。
映像化したときにも、スリリングでスピーディーな作品になると想像できました。脚本でも、事故のシーンがすごく印象的に強烈に描かれていて、それが彼の記憶を呼び覚ますスイッチになっているから、視聴者の集中力も途切れさせない構成になっていると感じました。
大会で日本一になったこともあるバーテンダーの水澤泰彦さんに指導していただきました。シェーカーの振り方、ステアの仕方、一つ一つの所作を良いものにしていく過程がとても楽しく、カクテルを作るシーンは自信を持ってできました。あまりにもはまってしまい、水澤さんのお店のカウンターで練習させてもらうこともありました(笑)。
甘くてクリーミーで柔らかい香りの「アレキサンダー」と「マッド・スライド」です。ふんわりした泡の中にクラッシュアイスがバラついているという対照的なビジュアルも好きだし、作る人によって喉ごしが変わるところも面白いです。
役作りは自分の想像を膨らませるより、脚本家がキャラクターのバックボーンを細かく書いてくださったものに従って忠実に演じました。原作には書かれていない、両親がなぜ出会ったのか?とか、主人公と両親や兄との関係性などが丁寧に書かれていました。
「罪と罰」は、演出のフィリップ(・ブリーン)から3年前に話を頂いていたので、今回の保身と贖罪(しょくざい)のはざまで揺れ動くという、似た役が重なったことは偶然です。でも、面白そうと思ったからやっているし、今年28歳になって、こういうキャラクターや警官や弁護士など、役の幅がどんどん広がり、どう表現するかのチャレンジをいっぱいもらえることはうれしいです。
ドラマ2025年12月1日
WOWOWで毎週(日)午後10時より放送・配信中の「連続ドラマW シャドウワーク」は、佐野広実の同名小説を原作にしたヒューマンミステリー。 主婦の紀子は、長年にわたる夫の暴力によって自己喪失し、すべて自分が悪いと考えるようになっていた。 … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、まもなくクライマックスを迎える。これまで、いくどとなく視聴者を驚かせてきたが、第4 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開) 太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む