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高畑充希がヒロインの小橋常子を演じている連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の放送も残すところあとわずか。25週からは、常子の妹・鞠子(相楽樹)と水田(伊藤淳史)の長女・水田たまき役で吉本実憂が出演している。憧れの伯母・常子が社長を務め、父親の水田が経理を担当する「あなたの暮し出版」で働くことを希望したたまきは、厳しい入社試験を見事突破。編集者としての第一歩を歩み始める。朝ドラ初出演の吉本が、現場で感じた思いを語った。
朝ドラに出演するというのが自分の中での目標の一つだったので、光栄でうれしく思いました。でも、出演できたことで目標達成ではなく、「とと姉ちゃん」の中でも自分なりの目標を決めて、その目標と向き合いながらやってきたつもりです。
私は目標というのを人に言わないようにしていて、マネジャーさんすら知らないんです。ごめんなさい(笑)。実はすごく“ノート人間”で、「目標ノート」とか「挑戦ノート」があって、自分で文字を書かないと頭の中にも入らないし整理もできない。なので、毎回、必ず自分の思いをノートに書くようにしています。
ドラマ出演もそうですが、何カ月後、何十年後に自分がどうなっていたいかという目標をノートに書いています。いつか見せられたらいいなと思うのですが、今はまだまだですね(笑)。
既に皆さんの行動パターンが決まっているので、そこに入り込むのはちょっと難しかったです。でも皆さん優しいし、現場も和気あいあいとしていたので、撮影が始まって3日ぐらいたったころには、結構、自分も楽しめる要素が出てきたのかなと思います。
たまきは、常子さんにすごく憧れを持っている役どころです。小さいころから常子さんの楽しそうに働く姿を見てきたので、常子さんが具体的にどんな仕事をしているのかということにもすごく興味があるんです。とにかく好奇心旺盛なたまきを演じるためにも、あらためて撮影前に1話の放送から見させてもらいました。
そうですね。「こういう会社はいいな」とか「すごいな」とか思うたまきって実は一番視聴者に近い役なのかなって思いました。もし視聴者が「あなたの暮し出版」に入ったらどんな輝きを見せるのだろうとかと考えながら、念願の会社に入った時の喜びなどを一番意識するようにしました。また、当時は男性が働いて女性が家庭に入るのが当たり前の時代です。常子さんが時には悩みながらも勇気と努力で道を開き、楽しんで仕事をしている姿を見て、自分の好きなことを一生懸命やるって大事なんだなと改めて思いました。
高畑さんがお芝居されている姿は、本当に常子さんと同じような輝きを持っていたので、私自身、常子さんに憧れるたまきとして役への気持ちが入りやすかったです。相楽さん演じるお母さんは、きれいってすごく思いました(笑)。実際は2歳年上なだけなんですが、包容力もあるし、伊藤さん演じるお父さんとは本当にお似合いでした。現場で相楽さんが伊藤さんをちょっとイジったりする姿を見ていると心が和んで、なるほど、だからすごく優しくて絆の強い夫婦なんだなと思いました。
常子さんに「あなたの暮し出版」で働きたいと伝えるところですかね。たまきの思い、意志が詰まったシーンなので、視聴者の方にもきっと共感していただける部分があったんじゃないかと思います。あのシーンはせりふも長くて特に緊張しました。でもうれしくもありました。感情を爆発させるというか、感情を伝えるせりふというのは自分にとっても、非常に勉強になりました。
駄目出しになってしまいますが、「熱が足りない」と言われて…。でも、その熱が一番大事なことなんですよね。それがたまきの意志につながってくるので。演じる上で感情って大事だなとは分かってはいたのですが、やっぱりそうなんだと再認識させられた現場でした。
まずは元気。そして常子さんに似ていて、自分の気になったことはとことん追求するというところです。私自身、たまきの人柄が大好きなので、たまきをやれて本当に良かったなと思います。
似てるのかな? 自分がこうと決めたことはとことんやるというのは似ているかもしれないですね(笑)。
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