エンターテインメント・ウェブマガジン
注目すべきはクジラの調教シーン。吹き替えなしで全て自分で行ったというが、「それほど難しくはなかったです」とサラリといってのける一方、「自分の指示に自信がなかったり、クジラの機嫌が悪かったり、おなかがいっぱいだと言うことを聞いてくれないので、そういう部分では大変でした」と思い返した。
本作を通じて、「最近は、殺人犯とか主人公の敵といったダークな役か、コメディーかの両極端が多かったので、爽やかで天然な青年役という初めてのジャンルで引き出しが増えました」と喜ぶ矢野は、「主役を担う責任とか重大さを感じることができてよかったです」とも。
さらに、犯人役が多いことから、「学生の頃から『影がある』とよく言われたし、僕に求められているイメージはこれなんだなと捉えて、そのニーズに応えたい」と意気込んだ。その半面、「もちろん、女性にモテる役もやりたい」とにこやかに話すと、「まだやったことのないジャンルだし、僕のことを知らない若い年代に知ってもらうためには、キラキラしたものに出演することがいい」と策略家の一面ものぞかせた。
とはいえ、今一番興味があるのは「映画『告白』(10)を見て、すごいと感動した」という中島哲也監督。“キラキラ”とはテイストが違うことを指摘すると、「そうですよね。やったことがないから、キラキラ系の監督が分からないです…」とはにかむが、その笑顔は、好青年もイケメン役も十分にはまるほど魅力的だ。過酷で有名な蜷川の舞台を経て、さまざまな壁も乗り越えてきたのであれば、新たな夢をかなえる日もそう遠くはないだろう。
(取材・文・写真/錦怜那)
映画2025年7月11日
-最初に35ミリフィルムで撮ったというテロップが出ますが、画面の色遣いや音楽の使い方を見ていると、70年代のニューシネマのような雰囲気があると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか。 その通りです。ただ、それはアメリカ映画に限った … 続きを読む
映画2025年7月10日
-2度の災害を経験して行き場のない怒りを抱いている山本が、ボランティアの若者と出会って心が解けていって笑顔を浮かべる場面が印象的でしたが、若者役の小林虎之介さんとの絡みはいかがでしたか。 僕は若い人と芝居をするのがすごくうれしいんです。今 … 続きを読む
ドラマ2025年7月7日
トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は? 「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む