【2.5次元インタビュー】ブームを席巻中!「2.5次元ミュージカル」の魅力に迫る 業界をけん引するプロデューサー・松田誠

2018年7月3日 / 17:27

-今、2.5次元作品は海外公演も積極的に行われていますが、海外公演を行うことへの思いは?

 2.5次元をスタートしたときに、日本にはこんなに素晴らしいコンテンツがあると改めて気付き、これは日本だけでなく世界中に輸出できると思いました。日本のオリジナル作品を海外で公演するのはなかなか難しいと思いますが、2.5次元の場合、題材やキャラクターが世界中ですでに知られているので勝てる可能性がある。逆にいうと、舞台において海外にいけるのは2.5しかないと思うんです。

-2020年のオリンピックに向けて、国内での展開はどうお考えですか?

 IR(統合型リゾート)が決まったあかつきには、ホテルができて、当然シアターもできると思います。そうなったとき、日本のオリジナルである2.5次元はそこでやっているべきコンテンツだと思います。海外から来たお客さまが、ナイトライフで見るのは、日本のコンテンツであってほしい。そのために、オリンピックに向けてインバウンドを頑張っていきたいという部分はもちろん、あります。それから一方で、オリンピックに参加できないかと考えています。海外の人が知っている日本のスターって、ナルトであり、キティーちゃんであり、ポケモンじゃないかなと思うんです。だからこそ、僕たちがやっていることが向いているんです。

-最後に、これから思い描いていることや目標を教えてください。

 今、2.5次元はブームだと言われていますが、実際にはまだまだ知られていない。まだ体験していない人はいっぱいいるので、もっと頑張って啓蒙して、みんなに体験してほしいと思っています。そして、海外のお客さまに日本の素晴らしいコンテンツをお届けしたい。そういう意味でも、2.5次元が一つのジャンルとなって、スタンダードになればいいなと思います。

(取材・文/嶋田真己)

松田誠氏

松田誠
一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル代表理事
株式会社ネルケプランニング 代表取締役会長
演劇プロデューサー
 舞台制作会社、ネルケプランニングを設立。現在、年間数十タイトルにも及ぶ数多くの舞台作品のプロデュースや制作を行う。また演劇以外にも多方面で新しいエンターテインメントを仕掛けている、日本のステージコンテンツビジネスのトップランナーの一人である。代表作は、『ロミオ&ジュリエット』、『ロックオペラ モーツァルト』他。2003年よりミュージカル『テニスの王子様』シリーズのプロデュースをはじめ、ミュージカル「黒執事」、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」、ミュージカル『刀剣乱舞』などの作品を手掛ける、2.5次元ミュージカルの先駆者。

一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
https://www.j25musical.jp/

2.5Dオフィシャル番組「What‘s 2.5D?」
毎月25日「2.5Dの日」にGYAO!にて無料配信中
https://gyao.yahoo.co.jp/p/11251/v00001/

2.5Dオフィシャル番組「What‘s 2.5D?」

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

紅ゆずる、歌舞伎町の女王役に意欲「女王としてのたたずまいや圧倒的な存在感を作っていけたら」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年7月4日

 2019年に宝塚歌劇団を退団して以降、今も多方面で活躍を続ける紅ゆずる。7月13日から開幕する、ふぉ~ゆ~ meets 梅棒「Only 1,NOT No.1」では初めて全編ノン・バーバル(せりふなし)の作品に挑戦する。  物語の舞台は歌舞 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】異領域を融合する舞台芸術、演出家イ・インボの挑戦

舞台・ミュージカル2025年7月3日

▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか?  K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む

毎熊克哉「桐島が最後に何で名乗ったのかも観客の皆さんが自由に想像してくれるんじゃないかと思いました」『「桐島です」』【インタビュー】 

映画2025年7月3日

-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。  自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む

磯村勇斗&堀田真由、ともにデビュー10年を迎え「挑戦の年になる」 ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」【インタビュー】

ドラマ2025年7月2日

 磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む

蓮佛美沙子&溝端淳平「カップルや夫婦が“愛の形”を見直すきっかけになれたら」 グアムで撮影した新ドラマ「私があなたといる理由」【インタビュー】

ドラマ2025年7月1日

 ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む

Willfriends

page top