エンターテインメント・ウェブマガジン
ヒーローの条件とは、小さなことでもいいのですが、自分の居心地のいいところから一歩踏み出して何かをする人のことだと思います。また、ヒーローは成長していきます。今回のデッドプールは無私無欲です。その意味では、自分のことではなく、他人のために何かをすることができる人がヒーローだと思います。例えば、自分のことは抑えて、妻と一緒にメットガラ(世界最大規模のファッションの祭典)に行くときの僕はヒーローです(笑)。僕にとってのヒーローは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスです。
脚本の中に曲を指定して書き込んでいるときもありますが、「テイク・オン・ミー」の場合は脚本には書いてなくて、たまたまMTVで聴いたときに耳に残って、「これだ!」となりました。その後、他にも80年代の曲で何かいいものがあるかもしれないと、スタッフと随分話し合いましたが、結局「テイク・オン・ミー」を超えるものはありませんでした。最初に脚本に書いてあった曲は…、えーと、アウトフィールドの「ユア・ラブ」でした。思い出せてよかった。僕の脳は優秀です(笑)。
地球や宇宙を救うというのは、デッドプールには全くふさわしくありません。それは他のヒーローがやってくれるので(笑)、彼らに任せるということです。例えば、今回の冒頭に出てくるデッドプールが世界の各地で戦うシーンは、最初は、同じ街にあるリトルイタリーとか、リトルトーキョーで戦っているという設定だったのですが、採用されませんでした。デッドプールは、そのキャラクター自体がスペクタクルなんです。爆発する街や、星を救うという種類のものではないので、予算も他のヒーロー物に比べれば少なくて済みます。ひたすら”赤いくそ野郎”の活躍を見るための映画なのです(笑)。
ぜひやりたいです。親友のヒュー・ジャックマンから日本で撮影したときのいい話をたくさん聞いていますから。ただ、僕はカナダのバンクーバー出身なので、そこでの撮影がとても好きですし、雇用の面でもいい効果があります。また、デッドプールはルールを破る男ですが、刀の差し方が変なので、日本で受け入れてもらえるかもちょっと心配です(笑)。
(取材・文・写真/田中雄二)
映画2025年12月30日
-どんな点が楽しかったのでしょうか。 舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月29日
映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む
映画2025年12月28日
【日本映画】 邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む
ドラマ2025年12月26日
▽家族を世話する母 ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む
映画2025年12月24日
-この映画は、ちょっとフランス映画みたいなところがありましたね。 分かります。私もそう思いました。確かにそういう味わいがありますね。最初の撮影が、矢添と2人で、部屋で紅茶を飲んでいるシーンだったんですけど、プレイバックしてモニターを見た時 … 続きを読む